イングランド・ロザラム発――
マイケル・コンランは3月、15か月のブランクを経てリングに復帰し、
アサド・アシフ・カーンとの8回戦で判定勝利を収め、フェザー級戦線への復帰第一歩を踏み出した。
そして先月、その実力がいまだ健在であることを改めて証明した。
プロ転向後初めてダブリンのリングに立ったアイルランドの英雄コンランは、
野心的なジャック・ベイトソンを退けた。4回に絶妙のタイミングで右を打ち込み、リーズ出身のベイトソンを大きく倒してみせ、期待に満ちた観客を歓喜の中で送り出した。
この鮮烈で興奮に満ちたフィニッシュこそ、二度の五輪出場経験を持つコンランにとって、キャリアの集大成として世界タイトル奪取へ再び息吹と自信をもたらす勝利となった。
「完全に復活したと感じた。カーン戦はあくまで通常の再起戦で、特別な期待はしていなかった」とコンラン(20勝3敗、10KO)は
「ザ・リング・マガジン」に語った。
「今回の相手である
ジャック・ベイトソンは知名度もあり、実力のあるファイターだったから、判定勝ちだけでは物足りないと分かっていた。インパクトのある内容を見せる必要があったし、それを実現できたことに満足している。」
「あの相手は本気で向かってくる危険なファイターだった。彼にとっても背水の陣だったし、俺にとっても負ければ道が閉ざされる状況だった。ジャックにとってはそうではなかったかもしれないが、彼はキャリア最大のチャンスに燃えていた。俺は自分らしく戦うだけだったし、それをやり遂げて結果を出せたと思っている。」
この試合は、33歳のコンランが世界の舞台で最後の挑戦を決意し、評価の高いシェフィールド拠点のトレーナー、グラント・スミス率いるスティール・シティ・ジムに加入してから2戦目となった。
コンランは生涯をボクシングに捧げてきた男であり、自分を成長させられないと感じるトレーナーと時間を無駄にするつもりはない。だが、キャリアのこの段階ではトレーニングを楽しむことも同じくらい重要だ。グラント・スミスとの仕事は、そのすべてを満たしている。
「本当に満足している。グラントとの相性は抜群だし、自分にとって最高の環境だと思う。基本に立ち返ることができているんだ」とコンランは語った。
「コーチやチームとの関係もすごくいい。リングの外でも、一緒にゴルフをしたり楽しい時間を過ごせる。人としての価値観や生き方にも共感できるんだ。」
「まさに完璧な組み合わせだと思う。」
カーン戦とベイトソン戦での勝利が、世界タイトル挑戦への近道を与えるわけではない。だが、それらの試合で積んだラウンド経験がスミスとのコンビを強固なものにし、内容面でも、より高いレベルの戦いに臨む準備が整ったという自信を深める結果となった。
コンランは現在、WBCランキングで11位につけており、名門の“緑と金”のベルトへの道筋が見え始めている。
しかし、WBCフェザー級戦線の上位は複雑な状況にある。
スティーブン・フルトンが正規王座を保持し、
ブルース・キャリントンが暫定王者、そして
レイ・バルガスは2024年3月以降試合をしていないにもかかわらず、休養王者の地位を維持している。
2週間前、コンランはWBCランキング1位のナサニエル・コリンズが、欧州王者クリストバル・ロレンテと激闘を繰り広げ、
12回の末に引き分けた試合を見届けた。
コリンズは、上位の混戦が整理され次第、自身のタイトル挑戦を狙う構えだが、コンランの目には2026年にスコットランド人のコリンズと対戦するのが理想的な流れに映っている。
「フェザー級の情勢が動き始めている」と彼は語った。「自分はWBCランキングにも入っているし、次の試合がナサニエルとの対戦でも全く問題ないと思っている。」
「彼のことは本当に尊敬している。よく知っているし、一緒にスパーリングもしてきた。友人でもあり、しかもお互いにセルティックのファンなんだ。自分にとって次にやるべきは、まさにその試合だと思う。ナサニエルが受けるか、あるいは再戦を選ぶかは分からないが、俺としてはぜひ次にやりたい相手だ。」