マイケル・コンランがリングに復帰し、今夜ブライトン・センターで行われた試合でアサド・アシフ・カーンに8ラウンド判定勝ちを収めた。
アイルランド出身のコンラン(19勝3敗、9KO)は、2023年12月にジョーダン・ギルとの試合で7ラウンドKO負けを喫して以来、リングから遠ざかっていた。
その後、ボクシングから距離を置き、ランニングクラブに参加し、4カ月間で900マイル(約1,448km)を走破。引退も考えたが、結局、自分が戻るべき場所はボクシングであると決断した。「決して自分を愛してくれないスポーツ」としながらも、再びリングに立つことを選んだ。
これまでに世界タイトルへの挑戦を重ねてきたコンランだが、その夢を諦めることはない。ワッサーマンとの新たな契約のもと、キャリア終盤の数試合に挑む中で、今夜の試合は重要な第一歩となった。
試合は、レフェリーのボブ・ウィリアムズが78-74のスコアをつけ、コンランの判定勝利が決定。
この一戦は、元ジムメイトのハーレム・ユーバンク vs. タイロン・マッケンナ戦のアンダーカードとして行われた。
イギリスのチャンネル5で生中継された試合の第1ラウンドは、16カ月ぶりの試合として慎重な立ち上がりを予想していた観戦者の期待を裏切るものだった。
コンランは序盤から積極的に攻め、強烈な左フックを頭部とボディに打ち込み、カーンをロープ際やコーナーへと追い詰めた。
第2ラウンドでは、新トレーナーのグラント・スミスの指示があったのか、コンランはジャブを軸に戦うスタイルに戻した。
スイッチヒッターのコンランはスタンスを切り替えながら、33歳の経験を活かしてリング中央を支配し、遠い距離からの攻防で優位に立った。
第3ラウンド終盤には、コンランが狙っていたオーバーハンドの左が炸裂寸前となり、インド出身のカーンにとっては危機的状況だった。
コンランの連打に後退し、ロープ際に詰まったカーンは、間一髪でこの一撃を回避した。
第4ラウンドでは、コンランが初めて被弾。カーンとの打ち合いの最中に、右ストレートをクリーンヒットされた。
しかし、コンランは第5ラウンドで華麗なコンビネーションを披露し、観客を魅了。
カーンもタフな耐久力を見せ、コンランが腰の位置から繰り出した飛び込み式の左アッパーカットにも耐え抜いた。
中盤の数ラウンドでは、コンランが戦術通りのボクシングを展開し、重要なラウンドを積み重ねた。
一方でカーンのセコンドは、彼にさらなる積極性を求め、必死に檄を飛ばした。
最終ラウンドでは、カーンもこの試合で最も良い動きを見せたが、試合はコンランのものとなった。
試合勘を取り戻すための8ラウンドを消化し、次戦へ向けた重要な一歩を踏み出した。
試合後、コンランの次戦としてヨーロッパフェザー級王者クリストバル・リョレンテ(20勝0敗1分、8KO)への挑戦が発表された。
試合の日程と開催地は後日決定される予定だ。