イングランド・ロンドン発――マッチルームとクイーンズベリーによる「5v5」イベントの第2弾は延期となったことが、プロモーターのフランク・ウォーレンによって明かされた。
イギリス・ボクシング界を代表する2大プロモーターが、再びそれぞれの陣営同士を対決させる構想で、8月の開催が予定されていた。
『ザ・リング・マガジン』が2か月前に報じたように
、フランク・ウォーレンとエディ・ハーンはすでにそれぞれ10名の候補選手リストを提出し、そこから質の高い5試合を厳選して同一イベントで実施する構想を進めていた。
クイーンズベリー所属のアンソニー・ヤードと、長年マッチルームに所属するカラム・スミスによるライトヘビー級の一戦が、当初の構想の中で有力なカードのひとつとされていた。この試合については、今夏にも実現する可能性が残されている。なお、The Ringのランキングでは、スミスが3位、ヤードが4位に位置している。
しかし、クイーンズベリーの代表であるフランク・ウォーレンは、「5対5」イベントが当初予定されていた形では8月に開催されないことを正式に認め、同イベントは当面の間延期されることとなった。
ウォーレンは
『ザ・リング・マガジン』に「8月に『5対5』はやらない。イベント自体は行う予定だが、以前話し合われていたような『5対5』形式ではない」と語った。
「その興行にどんなカードが組まれるかはまだ分からないが、『5対5』は含まれないよ」
クイーンズベリーは、2024年6月に開催された第1回イベントでマッチルームを圧倒し、全5試合に勝利して最終スコアを10対0とする完全勝利を収めた。しかし、エディ・ハーンがリベンジを果たすには、もう少し時間がかかりそうだ。
そして
ヤードが今夏に
スミスと対戦する可能性が残っている一方で、フランク・ウォーレンは「ビースト・フロム・ジ・イースト」ことヤードがデビッド・ベナビデスとの対戦候補にも名を連ねていることを認めた。
ドミトリー・ビボルとアルトゥール・ベテルビエフが三部作となる対決に向けて調整されている中、「メキシカン・モンスター」ことデビッド・ベナビデスは、当面の対戦相手としてヤードまたはスミスとの試合を希望していることを最近明かしている。
ヤードは現在、戦績を27勝3敗(24KO)としており、これは4月26日に
トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われた『ザ・リング・マガジン』主催の「Fatal Fury: City of the Wolves」イベントで、リンドン・アーサーに判定勝ちを収めた結果である。フランク・ウォーレンは、ヤードの次戦に向けた計画を進行中であることを認め、対戦相手としてカラム・スミスまたはデビッド・ベナビデスのいずれかになる可能性があると語っている。
ウォーレンはさらに「そのどちらかになるだろう。今まさに調整を進めているところで、近いうちに何かしら発表できることを願っているよ」と言い加えた。