フィリピンの英雄
マニー・パッキャオが最新のWBCランキングで5位にランクインし、この夏に
マリオ・バリオスのウェルター級王座に挑戦する可能性が浮上した。
46歳のパッキャオは、2021年8月に
ヨルデニス・ウガスに判定で敗れて以来、プロの試合から遠ざかっており、その時点で戦績は62勝8敗2分(39KO)となった。
パッキャオはその殿堂入り確実なキャリアに一区切りをつけ、政界での道を歩むことを選んだように見えた。彼は2016年から2022年までフィリピン上院議員を務めた後、同国の大統領選に出馬するも落選した。
しかし2021年に正式な引退を発表していたにもかかわらず、8階級制覇王者は復帰を決意。2015年のメガファイトでフロイド・メイウェザー・ジュニアから奪えなかったWBCウェルター級王座を、ついに手に入れるべく再挑戦を狙っている。
今月初めに『ザ・リング・マガジン』のマイク・コッピンジャーが報じたところによると、パッキャオとバリオスは7月19日にラスベガスで対戦する予定だ。戦績29勝2敗1分(18KO)のバリオスは29歳で、挑戦者パッキャオよりも17歳近く若い。
そしてWBCは、月曜日に発表したランキングでパッキャオを5位にランクインさせ、この対戦を承認に向けた第一歩を踏み出した。過去4年間でパッキャオの実戦経験がわずかなエキシビション2試合にとどまっていることを踏まえると、これは大胆な決断と言える。
そのほかのランキング上位には変動はなく、デビン・ヘイニー、スレイマヌ・シソコ、コナー・ベン、エギディウス・カバリアウスカスが1位から4位を占めている。
パッキャオは、かつてランキング5位にいた日本の強打者・佐々木尽と入れ替わる形でその座についた。23歳の佐々木は、6月19日に東京で
ブライアン・ノーマン・ジュニアのWBO王座に挑戦する契約を結んだことで、ランキングから完全に除外された。
その結果、アベル・ラモス(9位)とアレクシス・ロチャ(10位)はそれぞれ1つずつ順位を下げ、5月24日にグラスゴーでエコー・エサマンとの復帰戦を控えるジョシュ・テイラーは、トップ10から外れることとなった。