ロンドン発――11月1日、コープ・ライブ・アリーナで予定されていたトロイ・ジョーンズ戦は、
ダニエル・ラピンが離脱し、代わって
リアム・キャメロンが出場することになった。
ジョーンズとラピンは、本来ならジョシュア・ブアツィ対ザック・パーカーをメインに据えた興行のアンダーカードで、注目のライトヘビー級戦を行う予定だった。
オレクサンドル・ウシク陣営のマネージャー、セルゲイの弟であるラピンは、7月19日にウェンブリー・スタジアムで行われたルイス・エドモンドソン(11勝1敗, 3KO)戦で
マジョリティ・デシジョン勝ちを収め、無敗を維持。これにより3団体でランキングを上げる評価を得ていた。
ウクライナ出身のラピンは、クイーンズベリー・プロモーションズの興行でジョーンズ(13勝1敗, 6KO)と対戦し、イングランドで2戦連続のリング登場を果たす予定だったが、負傷により辞退を余儀なくされた。
代わってクイーンズベリーは、当初ミッキー・エリソンとの8回戦に備えていたリアム・キャメロン(23勝7敗1分, 10KO)を昇格させ、ジョーンズとの10回戦に臨ませる決定を下した。
今回がキャメロンにとって、宿敵
ベン・ウィテカーとの連戦以来のリング復帰となる。昨年10月の初戦は、6ラウンド終了間際に両者がトップロープを越えて転落するという異例の展開となり、論議を呼ぶテクニカルドローに終わった。
しかし今年4月20日、バーミンガムのBPパルス・アリーナで行われた再戦では、ウィテカーが
2ラウンドでキャメロンをストップし、この因縁に決着をつけた。
34歳となったキャメロンは今回、再び国内注目の大一番でバーミンガム出身のジョーンズと対戦し、リングに戻る。
27歳のジョーンズは今年5月、ノッティンガム・アリーナで
エズラ・テイラーに大差判定で敗れ、キャリア初黒星を喫している。
ジョーンズは8月30日、バハドゥル・カラミ(4勝36敗4分, 1KO)に6回戦で勝利して再起した。ここでキャメロンも倒せば、英国タイトル挑戦の可能性を一気に手繰り寄せることになる。