マンチェスター(イングランド)発――
トロイ・ジョーンズは、11月1日にマンチェスターのコープ・ライブ・アリーナで、オレクサンドル・ウシクの愛弟子
ダニエル・ラピンと対戦し、自身の実力を証明することを誓う。
バーミンガム出身の27歳は、この敗北で野心を失うことはなかった。華やかなアマチュア経歴は持たないが、リー・ビアード・トレーナーの下で技術と戦術を徹底的に磨いてきた。テイラー戦で得た経験は、自身が正しい学びを得ていることを確信させ、あとはそれを適切な場面で発揮するだけだと理解させた。
ジョーンズは、無敗のウクライナ有望株ダニエル・ラピン(12勝0敗4KO)との対戦で成長を示す機会を得る。
「テイラー戦で学んだのは、ちょっとした未熟さと、少し早く安心しすぎたことだ」とジョーンズは『ザ・リング』に語る。「常に集中してゲームプランを守らなきゃならない。悔しいけど、自分がやったこと、できることには満足している。何を変えるべきだったか、何を続けるべきだったかは分かっているし、それが今後の成長につながる。」
「試合後すぐにジムに戻ったし、全く問題なかった。彼は“次のスター候補”として騒がれているけど、俺は総合的に彼より優れたファイターだと確信している。だから次のラピン戦でそれを証明するだけだ。」
敗北にもかかわらず、無敗記録を懸けて戦ったジョーンズの姿勢は大きな尊敬を集め、試合後には殿堂入りプロモーターのフランク・ウォーレンやクイーンズベリーのボクシング部門責任者リー・イートンがわざわざ彼の元を訪れ、健闘を称えた。
試合後にはよく空虚な言葉が飛び交うが、クイーンズベリーはジョーンズに再び大舞台でのチャンスを与える形で応えた。
ラピンはヘビー級統一王者オレクサンドル・ウシクのスパーリングパートナーであり、将来的に世界王座を狙うことが期待される28歳の有望株だ。ジョーンズは、この一戦での勝利が自分のキャリアに何をもたらすかを理解しており、必ずや結果を出すと決意している。
「もしあの試合内容で満足してくれたなら、ジムでの俺の本当の姿を見ればもっと喜ぶはずだ」とジョーンズは語る。
「自分で言うのもなんだが、俺はいいファイターだ。あの試合よりもずっと良いファイターであることに気づき始めている。ただ戦えるだけじゃなく、もっと違うレベルの戦い方ができる。今は自分自身と能力に、以前よりはるかに自信を持っている。」
エドモンドソンは巧みな技巧派として名を上げてきた。身長198cmのサウスポーであるラピンにジャブを封じられながらも、英国・コモンウェルス王者の彼はラウンドを重ねるごとに自信を深め、主導権を握ってラピンを下がらせる場面も作った。
ジョーンズは
エドモンドソンよりも本来フィジカルが強く、前に出て主張するタイプのファイターだ。彼はラピンに特別な印象を受けず、攻略の糸口をはっきりと見つけた。
「スタイルが試合を作るんだ」とジョーンズは語る。「若い頃は前に出るスタイルだから、エズラ(テイラー)のああいう派手な引き技は苦手というか、必ずしも天敵ではないけど少し苦戦してイライラしていた。でも今はだいぶ対処できるようになってきた。まだ少し残っているけど、次は必ず勝てる。後ろに下がるだけのラピンみたいな奴なら、俺が食ってやるさ。」
「それが俺のやることだ。相手をアウトボクシングしようなんて考えていない。ルイス(エドモンドソン)だって、ラピンが弱くてパンチ力がないと分かってから前に出始めたのは3ラウンド目以降だった。最初の数ラウンドは少し様子見していた。でも俺は違う。俺は最初からプレッシャーをかけ続ける。」