パディ・ドノバンとルイス・クロッカーが、8月下旬に予定される再戦の舞台としてベルファストのSSEアリーナに戻ることが決定する。屋外イベントとして予定されていたウィンザー・パークでの開催は、現在では実現しそうにないと見られる。
ウェルター級の両者は、3月1日に激しい初対戦を行うが、第8ラウンド終了のゴング後にドノバンがクロッカーに打撃を加える反則を犯し、失格負けとなったことで試合は物議を醸す結末となる。
リムリック出身のドノバンは、第6ラウンドと第8ラウンドにおける頭の使用で減点を受けながらも、試合が止められた時点で3者すべての採点で大きくリードしていた。それにもかかわらず失格処分が下されたことで、彼のチームは激怒する。
そのため、試合終了のゴングから
1時間以内にIBFへの抗議手続きを開始する。この試合はIBFウェルター級王座の最終挑戦者決定戦であったため、今後の対応はIBFの判断に委ねられることになる。
そして3月下旬、
IBFはドノバンの共同マネージャーであるアンディ・リーとキース・サリバンによって提出された抗議を認め、即時再戦を命じる裁定を下す。
初戦をプロモートしたエディ・ハーンは、
ザ・リング・マガジンに対し、再戦は当初、ベルファストにある収容人数2万5,000人のウィンザー・パークでの屋外開催を目指して進められていたと語る。
しかし今回、ハーンは再戦が初戦と同じSSEアリーナで行われる見込みであることをほぼ確実と認める。屋外イベントのコストが急増したことが理由である。
ハーンは『ザ・リング』に次のように語る。「今ではウィンザーでの開催は難しいという見方が強い。おそらく再びアリーナで行うことになると思う。
屋外開催における問題点は、費用やその他の要素を考えると、9,000人規模のアリーナと比較してプラスを出すには2万人以上のチケットを売らなければならない点だ。これは非常に大きな数字だ。
1万5,000〜1万6,000人の動員は可能か? おそらく可能だろう。もちろん、私も屋外興行は大好きだ。ただ、満員のアリーナで試合を行うことにも大きな意味がある。前回の雰囲気はとんでもなかったし、再戦ではさらに過熱するはずだ。
現在は両選手との最終調整段階にあり、8月下旬か、あるいは9月上旬には再戦が行われる見込みだ。開催地はアリーナになる可能性が高い。」
失格負けを喫したドノバン(26歳)は現在14勝1敗(11KO)。一方、クロッカーは21勝無敗(11KO)で戦績を維持する。