ベルファスト（北アイルランド）— ルイス・クロッカーは膝をつき、その後の光景は霞んで見えた。

キャリア初の痛恨の敗北に瀕してから6か月後、クロッカーの手は突然、そしてやや気恥ずかしげに掲げられた。今回は論争を呼ぶ内容ではあったが、勝利は十分に値するものであり、再戦の前哨戦を支配していた疑念を一掃する甘美な結果となった。

「これは自分の瞬間だとわかっていた。リングアナウンサーの決まり文句『アンド・ザ・ニュー』（新王者誕生のコール）と聞く場面をイメージしていた。でも、それをベルファストで実現できたのだから、これ以上の瞬間は二度と訪れないだろう」

3月にはパディ・ドノバンが見事な戦いを見せたが、クロッカーチームは再現を避けるための修正点を理解していた。そして今、彼らは新たに誕生したIBFウェルター級世界王者を擁することになった。

試合後の会見で、クロッカー（22勝0敗11KO）は、初戦では自分が簡単な的になってしまったことを認めつつ、同じ過ちは繰り返さないと語った。

「自分にはボクシングができるとわかっていた。前回は簡単に狙える的を与えすぎた。だが今回は偽りの安心感を与えて引き込むつもりだった。最初の一撃を当てて倒した時、大きなものを当てられると確信し、実際に5回にそれをやった。

カウンターで効かせているのがわかった。すべてがスマートだった。試合を変えるには一発で十分だ。今夜それをやった。誰も俺にチャンスをくれなかった。本当に誰もだ。俺は完全なアンダードッグだった」

試合週に見せたクロッカーの控えめで淡々とした態度は、課題を静かに受け入れているのではないかと疑問視する声もあった。一方、ドノバン（14勝2敗11KO）はアンディ・リー率いるチームと共に自信を漲らせていたが、再戦ではその自信は大舞台で通用しなかった。

「落ち着いていればいいとわかっていた。アンダードッグ役が好きだし、それを受け入れた。リラックスできた。彼は観客に話しかけていたが、一度倒されてからは、『彼についてあれだけ話してきたのに、今は押されている』と思ったはずだ。

ベルファストのファンに囲まれ、新王者誕生のコールを家族や友人と一緒に聞けたのは最高だった。人生を変える瞬間だった。

自分はもっと強いファイターだとわかっていた。彼は俺が前回と同じだと思っていたはずだが、最初のパンチを外した瞬間に距離を掴み、簡単な的ではなくなった。ビルドアップのすべては自信についてだった。俺はまったく緊張していないと知らせた。昨夜は赤ん坊のように眠り、気分よく目覚めた。今夜はさらにぐっすり眠れるだろう」

当然ながら、次の展開に注目が移る。これまでに全く異なる内容となった2試合を経て、パディ・ドノバンとの三部作は魅力的な選択肢である。しかし、より収益性の高いチャンスも到来している。

両者をプロモートするマッチルーム代表のエディ・ハーンも、試合後の会見でその点を指摘した。

「パディには再びチャンスが与えられる。我々が必ず実現する。彼はクオリティのあるファイターだ。ジェイミーやチームと話し合う。これは生涯の経済的安定を掴むチャンスだ。今夜はいいファイトマネーだったし、前回も悪くなかった。次の計画は家を買い、素晴らしい人生を送れるようにすることだ。勝てば、まるで『すごろく』のようなものだ」

クロッカーはこの言葉に思わず笑みをこぼした。今回のキャリア最高の勝利が新たな道を開いたことは間違いない。ウェルター級はテレンス・クロフォードとジャロン・エニスが2年連続で離れたことで、再び明確なナンバーワン不在の階級となっている。

「デビン・ヘイニー（もしブライアン・ノーマンに勝てば）、ロリー・ロメロ、テオフィモ・ロペスといった名前がある。ベルファストではこんなビッグネームと戦ったことはない」

ではコナー・ベンはどうか。彼はすでに11月15日にクリス・ユーバンクとの再戦が決まっているが、繰り返し147ポンドへの復帰と世界レベルでの挑戦への意欲を示している。

「簡単に実現できる試合だ。俺たちはまだ戦える状態だし、それ以上のこともできる。O2アリーナも満員にできるだろう。計画はある。あとはそれを実行するだけだ」

今はクロッカーが夜通し祝福し、次の刺激的な一歩を踏み出す前にチームが可能性を探る時間を持てばよい。灼熱のような状況の中で冷静さを保ち、誰も予想していなかったスタイルで36分間を巧みに戦い抜いたのだから、その権利を手にしたのである。