初戦で勝つのが理想ではあるが、リベンジの喜びは格別である。
カリル・コーは、2024年にマヌエル・ガジェゴスに敗れた際には過大評価された選手と見なされていた。ガジェゴスはキャリアを通じて頑丈なジャーニーマン以上の存在ではなかった。しかし、コーとの対戦では、まるで有望株のように見えた。
直後に行われた再戦で、コーは「今度は違う」と宣言した。初戦の前には横紋筋融解症と診断され、
2度にわたって入院を余儀なくされていた。しかし今回は健康状態も万全であり、「ビッグ・ステッパー」は相手を踏みつけると約束した。そして、その言葉どおりの内容となった。
先週末、ガジェゴスを残酷な形でストップしたことで、コーの自信は天井知らずとなっている。キャリアの試合数はまだ多くはないが、彼はすでに28歳。今さら自分より格下の相手とアンダーカードで試合を重ねる時間は無駄だと考えている。記録を積み上げるために格下と戦うのは一つの手段ではあるが、目指す場所に到達するには、より質の高い対戦相手と戦わなければならないことを彼は理解している。
「
ジョシュア・ブアツィや
クレイグ・リチャーズみたいな選手と戦いたい」とコーは『Tha Boxing Voice』に語った。「ああいう舞台に立ってきた選手たちと戦う準備はできているんだ」
ブアツィやリチャーズとの試合は、そう遠くない将来に実現するかもしれない。リチャーズは直近6試合で3勝3敗と波に乗り切れておらず、ランキングを上げるには勢いが必要である。
一方のブアツィは、キャリア初黒星となったカラム・スミス戦の敗北を経て、WBO暫定王座も同時に失っている。
相手の戦績はコーにとって重要ではない。彼が求めているのは「地位」である。その地位を与えてくれる選手こそ、今後彼がターゲットとする相手だ。
「俺は誰とでも戦う。全部受けて立つぜ」