ロンドン(イングランド)発――クイーンズベリー・プロモーションズは、
ジョセフ・パーカーと
ファビオ・ウォードリーによるヘビー級対決の最終調整段階に入っている。
『ザ・リング・マガジン』の情報によれば、両者は10月25日、ロンドンのO2アリーナで対戦する予定だ。これはWBO暫定王者とWBA暫定王者による一戦であり、両者とも現在フランク・ウォーレン率いるクイーンズベリーのプロモート下にある。この試合は
DAZNで生配信される見込みだ。
WBOの指名挑戦者であるパーカーは、次戦で二度のヘビー級統一王者
オレクサンドル・ウシクへの挑戦をようやく手に入れることを望んでいたが、ウクライナ人王者の
負傷により、その実現は先送りとなった。
しかし、過去17か月で実戦はわずか5分17秒しかなかった33歳のパーカー(36勝3敗, 24KO)は、これ以上待つことをやめる決断を下した。その代わりに無敗のウォードリーとの対戦を受け入れた。これは2018年に
ディリアン・ホワイトに敗れて以来、ロンドンで初めて務めるメインイベントとなる。
『ザ・リング・マガジン』が報じたところによれば、そのニュージーランド人は先週末にダブリンへ戻り、試合まで残り8週間の中、
アンディ・リーと共にトレーニングキャンプを開始した。
一方、ウォードリー(19勝0敗1分, 18KO)は、6月にイプスウィッチのポートマン・ロードで
ジャスティス・フーニーに劇的なノックアウト勝ちを収めて以来リングから遠ざかっている。その試合では、ウォードリーは2者のスコアカードで89–82、もう1者で88–83と大きく劣勢を強いられていたが、10回途中に衝撃の右を叩き込み、フーニーをノックアウトした。
その1週間後、ウォードリーとパートナーのもとに第一子となる娘が誕生し、30歳の彼はジムを離れて時間を過ごしていた。
しかしパーカー同様、彼も再びキャンプに戻り、この階級で実現可能な最高のカードの一つとなりそうな試合に備えることになる。
勝者はウシクとの戦に向けた先頭に立つことになり、O2アリーナでの試合がそのままWBO正規王座戦となる可能性も残されている。
WBOは先月、ウシクに対してパーカーとの防衛戦を命じたが、王者陣営は負傷を理由に交渉期間の延長を求めた。しかし、その後ウシクが楽しそうにダンスする映像がSNSに投稿されると、WBOは彼に対して状態に関する診断書の提出を求めた。
もしウシクが王座を返上するか、あるいはWBOが彼から王座を剥奪することを選択した場合、暫定王者であるパーカーは正規王者に昇格し、ウォードリー戦はその初防衛戦となる。
その試合の勝者は、2026年にウシクとの対戦に臨むことになる。ウシクは今年後半にO2アリーナで行われる試合で勝者を下せば、ヘビー級で3度目の、そして通算4度目の統一王者となる可能性がある。