ある者の不運は、別の者の好機となる。
42歳のララは、もはや注目度の高い王座統一戦を戦えなくなったものの、15か月ぶりにリングに上がり、実力者を迎えることで王者としての活動を継続できるという“救い”もある。
ララ(31勝3敗3分、19KO)とゴンサレス(36勝4敗、34KO)は、サンアントニオのフロスト・バンク・センターで激突する。
大会はアイザック・クルス対ラモント・ローチJr.のスーパーライト級戦がメインのPBC×プライムビデオPPVイベントだ。「まさに夢が叶った気分だ」とゴンサレスは木曜の記者会見で語った。「6日前に自分が試合に出ると知らされたんだ。常に準備してきた証だし、その準備がいま報われる。俺は勝ちに来たし、世界タイトルを獲りに来た。やれると分かっている。それが自分の使命だ。自分が何者かをみんなに見せるつもりだ。」
水曜のメディアワークアウト後、ララは激怒し、10歳年下の「汚れた」アリムハヌリに対し、相応の処罰を科すべきだと強く主張した。
「相手が誰であろうと、自分はただ戦いに集中している」とララは語った。「あいつの名前なんて口にするつもりもない。そんな価値もない。こういうビッグイベントに出られて嬉しいし、本当に意味がある。万全の準備でリングに上がり、相手の動きを見て、そこから崩していく……魅せて、勝つ。」
ララは2019年以降の7試合で無敗をキープしている。技巧派キューバンのサウスポーとして160ポンド戦線に挑み、トーマス・ラマンナ、ゲイリー・オサリバン、マイケル・ゼラファ、そして昨年9月にはダニー・ガルシアをストップしてきた。
ゴンサレスは3月に元スーパーウェルター級統一王者ジャレット・ハードに10回のスプリット判定で勝利しており、勢いに乗っている。ハードは全盛期の2018年、ララをスプリット判定で破った激闘の実績がある。
34歳のベネズエラ人ゴンサレスは、過去4試合で勝敗を繰り返しており、黒星は昨年の
ヨエニス・テレス戦と
ジーザス・ラモス戦で喫したものだ。
「俺はここにいる。勝つために来ている」とゴンサレスは言う。「世界を驚かせるために来たんだ。ジャレット・ハード戦の前も、ハードに向けて練習し続け、規律を守り、勝ちをもぎ取った。今回も同じだ。基本の徹底と“最強になりたい”という渇望が勝敗を分ける。
『みんなに最高の試合を見せる。誰もがっかりさせない。それが一番大事だ。このチャンスをもらえた興奮で、まだ地に足がついていない感じだよ。土曜の夜、世界チャンピオンになるという新しい感覚を味わうつもりだ。』」
Manouk Akopyanはリングの主任ライター。Xとインスタグラムで @ManoukAkopyan をフォローできる。