エリスランディ・ララは水曜日の夜、
ジャニベク・アリムハヌリの名前すら口にしたくなかった。
無敗の IBF/WBO 世界ミドル級王者である
アリムハヌリのドーピング検査失格は、ララを激怒させた。というのも、そのせいで土曜日に予定されていた統一戦が消滅し、自身の WBA ベルトに 2 つの王座を加えるチャンスを奪われたからだ。ララは代わりに、サンアントニオのフロスト・バンク・センターで行われるラモント・ローチ vs. アイザック・クルスの前座で、
急遽代役として入ったヨハン・ゴンサレスと対戦することになった。
怒り心頭のララは、イベントのプロモーションとして行われたサンアントニオのホテルでの公開ワークアウト後、アリムハヌリを痛烈に批判し、統一戦を台無しにしたことを非難した。
「最終的に言えば、あいつは罰を受けるべきだ」とララは複数のビデオグラファーに語った。「罰を受けるべきなんだ。薬をやって、検査で引っかかったんだからな。あいつは若いファイターだ。32歳で、42歳の俺と戦おうとしてたんだぞ。罰を受けるのは当然だ。2本のベルトを持ってるんだから、なおさらだ。絶対に罰を受けないと。」
カザフスタン出身のアリムハヌリ(17勝0敗、12KO)は、自主的ドーピング検査団体 VADA が禁止する物質・メルドニウムの陽性反応が出た。
メルドニウムは、持久力の向上やトレーニング後の回復促進といった効果が報告されているが、サウスポーの強豪であるアリムハヌリは、自身は意図的に摂取していないと主張し、ララ(31勝3敗3分、19KO)との試合が中止になったあと、潔白を訴えた。
「俺はずっとクリーンなスポーツを支持してきたことをみんな知っているはずだ」とアリムハヌリは火曜日に X に投稿した。「ニュースを読んで驚いた。VADA の最初の検査はクリーンだったと言われたし、ビタミンの内容も変えていない。2回目の検査で何が起こったのか分からないから、再検査をリクエストした。」
キューバ出身のララは、そんな説明に耳を貸す気はない。すでに気持ちはゴンサレス(36勝4敗、34KO)との試合に完全に向いている。危険なベネズエラの実力者ゴンサレスは、直近の試合でニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターでジャレット・ハード(25勝4敗1分、17KO)にスプリット判定勝ちしている。
「いいか、相手が誰になろうと、俺は試合に集中する。準備はしっかりできてるし、トレーニングも万全だ。あいつの名前を口にするつもりはない。そんな価値もない。別の試合が組めたことを嬉しく思うし、戦うのが楽しみだ」とララは公開ワークアウト中、司会のレイ・フローレスに話す。
ララが前回リングに上がったのは2024年9月、元ウェルター級&スーパーライト級王者の
ダニー・ガルシアを9ラウンドのワンサイドでストップしたとき以来だ。今回のガッカリ感は大きいものの、厳しいトレーニングキャンプが無駄にならなかったことには感謝している。
「PBC が12月6日のこの大会に俺を残してくれたことに本当に感謝している」とララは言う。「ヤニベクのことなんて、ここで話す価値もない」
ララはアリムハヌルイ(ヤニベク)戦ではアンダードッグ予想だったが、ドラフトキングスはゴンザレス戦では5対1の本命に設定している。
アマゾンのプライムビデオはララ対ゴンザレスをPPVで配信し、その後メインイベントとして、メキシコのイサック・クルス(28勝3敗1分、18KO)がアメリカ・メリーランド州アッパー・マールボロ出身のラモント・ローチ(25勝1敗2分、10KO)を相手にWBCスーパーライト級暫定王座を12回戦で防衛する。
Premier Boxing Champions の4試合興行は、午後8時(東部時間)開始予定で、アメリカでは 74.99 ドルで視聴できる。
Keith Idec はザ・リング誌の上級ライター兼コラムニストだ。Xでは @idecboxing で連絡できる。