リングへの圧倒的な復帰を果たした
ジャーマル・チャーロは、タイトル挑戦のチャンスを目前にしているかもしれない。
チャーロは、土曜日にラスベガスのマンダレイ・ベイのミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われた
トーマス・ラマナ戦で6ラウンドTKO勝ちを収めたことにより、WBAスーパーミドル級ランキングで2位にランクインした。この試合は、チャーロにとって18か月ぶりのリング復帰戦であり、168ポンド契約での初試合でもあった。
チャーロ(34勝無敗、23KO)の上にいるのは、金曜日に
ダリウス・フルガムに判定勝ちを収めたベクテミル・メリクジエフ(16勝1敗、10KO)ただ一人である。チャーロはそれまでWBAのランキング外だったが、メリクジエフは3位から1位に浮上し、無敗のクリスチャン・エンビリとレスター・マルティネスを抜いた。ムビリは1位からランキング圏外に落ち、マルティネスは2位から3位に後退した。
同じ興行でチャーロがラマナ(39勝6敗1分、18KO)にTKO勝ちしたその夜、
カレブ・プラントに番狂わせのスプリット判定勝ちを収めたアルマンド・レセンディスが、WBAスーパーミドル級暫定王者となった。
スーパーミドル級の4団体統一王者は、
サウル「カネロ」アルバレスである。
35歳のチャーロは、ラマナ戦で元2階級制覇王者にふさわしい風格を示した。3、4、5ラウンドでそれぞれダウンを奪い、6ラウンド開始直後、リングサイドドクターの判断を受けてマーク・ネルソン主審が試合をストップした。チャーロは初回からジャブを巧みに使い、ラマナの顔面を大きく損傷させた。チャーロの67発の有効打のうち、44発がジャブであり、この技が勝利を導く大きな要因となった。
ラマナはこの試合前、WBAランキング11位に位置しており、9連勝中と波に乗っていた。
チャーロとカレブ・プラント(23勝3敗、14KO)がWBAスーパーミドル級暫定王座を争う計画は、元IBFスーパーミドル級王者プラントがレセンディスに番狂わせの敗北を喫したことで頓挫したように見える。この試合が今後実現する可能性はあるが、プラントが敗戦直後であるため、かつてほどの注目度は持たない。これは、ビッグマッチを“熟成”させようとして失敗に終わった、ボクシングにおけるよくある一例となった。
とはいえ、もしPBCが2025年後半にチャーロとレセンディス(16勝2敗、11KO)の対戦を組むことになれば、その勝者が2026年にアルバレスへの挑戦権を得る道が開かれる可能性がある。ただし、それは2025年9月13日に予定されている、2階級無差別級王者テレンス・クロフォードとの試合結果にも左右される。なお、チャーロは2023年にカネロと対戦する予定だったが、私的な事情により弟のジャーメル・チャーロが代役を務め、ワンサイドの判定負けを喫している。
あれから2年、チャーロはついに、長年待ち望んできたカネロ戦まであと一勝のところにまで迫っているのかもしれない。
Nathaniel Marreroは『ザ・リング・マガジン』誌の記者である。X(旧Twitter)では@
Nate_Marreroで連絡可能。