ジャロン・エニスと
バージル・オルティス・ジュニアは、当初2月に対戦する予定だったが、体重リミットの最終調整が難航し、ゴング直前で立ち消えとなった。
当初、この試合はジュニアミドル級(154ポンド)で行われると想定されていたが、エニスは「ウェルター級でやり残したことがある」と主張。4月にエイ
マンタス・スタニオニスと対戦し、リトアニア人王者をストップして、The Ring、WBA、IBFのウェルター級タイトルを手にした。
その後、
エニス(34勝無敗、30KO)はウェルター級(147ポンド)から離れ、本格的に154ポンドのジュニアミドル級へ転向。
この動きは、WBC暫定ジュニアミドル級王者バージル・オルティス(23勝無敗、21KO)とその陣営にとっては朗報となった。
「秋のスケジュールを組み立てている最中だ。DAZNでの興行を気に入ってるし、充実したスケジュールを継続していきたい。次はバージル・オルティスの出番だ。彼には“モンスター”と対戦させたい」と、オルティスのプロモーターであるゴールデンボーイ代表、オスカー・デラホーヤはDAZNの番組内で語った。
「彼は誰とでも戦う準備ができている。バージル・オルティスはゴールデンボーイの次世代スターだ。我々は彼を1000パーセント信頼している。10月にはトップ5の誰かと再登場させる計画だ。すぐに戻ってくるよ」
デラホーヤは3月、『
ザ・リング』の取材に対し、2試合連続で激戦を戦ったオルティスの“燃え尽き”を防ぐため、慎重に起用していきたいと語っていた。
オルティスは2月、イスライル・マドリモフを破った試合後に右手を手術。その前には2024年、
セルヒー・ボハチュクとの死闘で2度のダウンを喫しながらも、物議を醸すマジョリティ・デシジョンで勝利していた。
「(エニス戦は)2月なら現実的かもしれない」とデラホーヤは語った。「あの試合は避けられない。ブーツとバージルは必ず実現するし、待ちきれない。ブーツは素晴らしいボクサーであり、パンチャーだ。リングIQも高く、自信もある。まさにスターだ。でも、バージル・オルティスが前に立ちはだかった時には、隠れる場所なんてどこにもない。必ず実現するよ」
マヌーク・アコピアンは『ザ・リング』の主任記者。XとInstagram:@ManoukAkopyan