もしトゥルキ・アル・シェイク閣下の思い通りになるなら、
ジャロン・“ブーツ”・エニスはジュニア・ミドル級での戦いをゆっくり始めることにはならないだろう。
「ザ・リング・マガジン」のマイク・コッピンガー、リック・リーノ、イシュ・ヒンソンとのラウンドテーブルインタビューで、トゥルキ・アル・シェイク閣下は、11月にサウジアラビアで開催される大規模なカードの一環として、ジャロン・エニス対WBC暫定ジュニア・ミドル級王者
ヴァージル・オルティスの試合を実現させたいと語った。エニスは、The Ring、IBF、WBAのウェルター級王者であり、次戦では
147ポンドから154ポンドへ階級を上げることを発表している。
「オルティスとブーツ(エニス)の対戦を実現させたい」とアル・シェイク閣下は語った。
アル・シェイク閣下はまた、無敗の注目株スーパーミドル級の
クリスチャン・エンビリとレスター・マルティネス、ボクシング界の有望株
モーゼス・イタウマ(21勝1敗16KO)を
マーティン・バコレ(21勝1敗16KO)と対戦させたいほか、2020年オリンピック金メダリストの
アンディ・クルーズ(6勝0敗3KO)とウィリアム・セペダも同じカードに組み込みたいと語った。ただし、そのカードが実現するまでには多くの調整が必要となる。
エンビリ(28勝0敗23KO)は金曜日に暫定WBCスーパーミドル級王座をかけて、元ミドル級王座挑戦者のマチェイ・スレツキ(33勝3敗1分13KO)と対戦する。一方、マルティネス(19勝0敗16KO)は7月12日にピエール・ユベール・ディボンベ(22勝2敗1分12KO)と対戦予定だ。
エニス(34勝0敗30KO)は4月12日に
エイマンタス・スタニオニスを6回TKOで圧倒し、統一ウェルター級王者となった。オルティス(23勝0敗21KO)は、2月22日に
元WBAジュニア・ミドル級王者イスラエル・マドリモフをユナニマス判定で下し、キャリア屈指の印象的な勝利を収めた。
エニス対オルティスは長らくボクシング界で実現可能な最高の対戦カードの一つとされてきた。今回、両者が同じ階級で再び激突することになり、再び激しい衝突コースに乗っている。充実した154ポンド級での戦いにおいて、エニス対オルティスの勝者は、今後しばらくジュニア・ミドル級の頂点に君臨する有力な存在となるだろう。