世界ランク上位のライトヘビー級コンテンダー、
イマム・ハタエフは、
デビッド・モレル戦以来となる再起戦に木曜リングへ戻る。
リング誌175ポンド7位のハタエフは
当初リチャード・リベラと対戦する予定だったが、変更され、今回は経験豊富な元世界タイトル挑戦者
アダム・デイネスと、カナダ・ガティノーのラック・レミー・カジノで対戦する。
「精神的には何も変わらない。誰が相手でも受けて立つ。12月11日に完全に照準を合わせているし、モレル戦の物議を醸した判定負けから勝ち癖を取り戻すのが楽しみだ」と、ハタエフ(10勝1敗、9KO)は
リング誌に語る。
「唯一の調整は、これまでオーソドックスのリベラ戦に合わせていたのが、今回はサウスポーのデイネスに変わったことだ。
前の相手もサウスポーだったから、その構えの違いにはすでに慣れている。むしろまたサウスポーとやれることにワクワクしている。」
デイネスは過去に元リング誌&4団体統一王者
アルトゥール・ベテルビエフ、そして強豪
アルバート・ラミレスとリングを共有しており、2021年3月と2024年8月にそれぞれストップ負けしている。ハタエフはその結果を上回ることにプレッシャーは感じていないが、もしそれができれば、ライバル全体に強烈なメッセージになると認めている。
「もし自分の勝利がKOで決まるなら、それは自分の努力の証だ。この試合も同じで、ベテルビエフやラミレスの勝ち方を上回ってアピールするのは素晴らしいことだ。そうすることで、この階級にもっと強い警告を発することになる。世界王者、そして4団体統一王者になるという自分のものを手に入れるまで俺は止まらない。インシャアッラー、近いうちに自分のベストバージョンを見せる。」
振り返れば、モレル戦では酷い扱いを受けたと感じているが、気持ちは揺らいでいない。
「周囲の盛り上がりや前評判に反して、序盤からあいつの中に“恐れ”を感じた」と彼は回想する。「俺が勝ったのは間違いないし、世界中がそれを見ていた。あの物議を醸した判定のあと、SNSでもボクシング媒体でも、みんな“俺が勝った”と言っていた。どれだけ逃げようとしても、モレルも他の誰も俺から逃げられない。全員が俺のレーダーに入っている。」
「本来ならモレルじゃなく、俺が
WBO暫定王者カラム・スミスと戦うべきだった。あの試合で俺の名前と知名度は確かに上がったが、自分はエリートボクサーだと思っているし、モレルは俺の評価では“ハイレベル”ではなかった。今はアダム・デイネスに集中しているだけだ。」
その過程で、彼はメインのトレーナーを変更した。アントン・カドゥシンが外れ、代わって兄のシャミルが就任した。シャミル自身もボクサーだったが、昨年目の怪我で引退を余儀なくされた。
「兄のシャミルとは、キャリアの最初から一緒にやってきた。ただ、コーチとして本格的に関わってもらうのは最近になってからだ。お互いをよく理解しているし、彼とやるのはすごく心地いい。トレーナーとしてのメソッドも自分にとって新しいものではないし、それどころか、俺のもともとの攻撃的スタイルに、もっとアタックの勢いを加えてくれる。」
Eye of The Tiger社のカミーユ・エステファン会長は、リベラが欠場する中で、タイプの似た相手を確保できたことに満足している。
「デイネスでもリベラでも、彼らは非常に良いファイターだ」とプロモーターは語る。「イマムはモレル戦で、レベルが一段違うことを示したと思うし、私自身は彼が勝っていたと感じている。」
「俺たちは彼を再びリングに戻し、誰にでも勝てることを示したい。リングの中でその証拠を見せるつもりだ。」
デイネス(24勝3敗1分、14KO)は2015年にプロ入りし、最初の7連勝の後、カレル・ホレイシェクと引き分ける。しかし直接再戦では6回TKOで競り勝ち、この勝利が彼を前進させた。
34歳のドイツ人サウスポーは、2019年6月のIBF挑戦者決定戦でファンロン・メンをダウンさせながらも12回判定で敗れた。しかしその後2連続ストップ勝ちで立て直し、当時の統一王者ベテルビエフとの対戦チャンスを得てモスクワでリングに上がった。
敵地ながら健闘を見せたものの、2021年3月にベテルビエフの10回ストップ負け。以降は6戦して5勝、唯一の敗戦は2024年8月、同じEOTT勢の175ポンド強豪アルバート・ラミレスに7回で敗れたものだった。
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