IBF(国際ボクシング連盟)は、フランク・サンチェスとフィリップ・フルゴビッチによるヘビー級最終挑戦者決定戦を正式に指示した。勝者は、ダニエル・デュボアの世界王座への義務的挑戦者(マンダトリー)に指名されることになる。
この情報を最初に報じたのは『Fight Freaks Unite』であり、同報道によれば、IBFヘビー級2位にランクされているデレク・チソラ(36勝13敗、23KO)が依然として現マンダトリーであり、その地位が正式に発効されるのは4月22日とされている。一方で、サンチェスとフルゴビッチは現在、試合実現に向けた交渉中である。
サンチェス(25勝1敗1無効試合、18KO)はIBFランキングで4位、フルゴビッチ(18勝1敗、14KO)は6位にランクインしており、後者は直近の試合でジョー・ジョイス(16勝4敗、15KO)に勝利している。
サンチェスは昨年5月にアギット・カバイェル(26勝0敗、18KO)にTKOで敗れて以来、1度だけ試合を行っており、今年2月末にラモン・オリバス・エチェベリアとの6回戦で3ラウンドTKO勝ちを収めた。
当初、IBF3位のエフェ・アジャグバとマーティン・バコレがマンダトリー決定戦を戦う予定であったが、バコレが急遽2月のWBO『暫定』王者ジョセフ・パーカー戦に出場することになり、2ラウンドKO負けを喫したことで、そのポジションを放棄する結果となった。
アジャグバとバコレは現在も、5月3日に開催されるサウル「カネロ」アルバレス対ウィリアム・スカル戦のアンダーカードで対戦予定だが、その試合にはもはやIBFマンダトリーの座はかかっていない。
チソラの現状に関して、
IBFは先月『ザ・リング・マガジン』誌に対し次のようにコメントしている:「デレク・チソラはダニエル・デュボアのマンダトリーチャレンジャーであるが、その試合命令は4月22日に発出予定である。」
「デュボアのマンダトリー防衛期限が6月21日であるため、最終挑戦者決定戦を実施するには時間が足りない。デュボアが統一戦を望む場合は、それが優先される。」
今週初め、『ザ・リング・マガジン』のマイク・コッピンジャーが報じたところによると、デュボア(22勝2敗、21KO)と統一王者オレクサンドル・ウシクとの間で、7月12日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催される4団体統一戦に向けた契約が最終段階に入っているという。
この報道とIBFによるサンチェス対フルゴビッチ戦の指示が重なり、チソラの将来は不透明なものとなっている。
『デル・ボーイ』の愛称で知られるチソラは先月、『ザ・リング・マガジン』に対し、キャリア最後の50戦目はIBFタイトルを懸けてデュボアと戦うものになると自信を見せていたが、今後は情勢を見守るしかない状況にある。
『ザ・リング・マガジン』はIBFに再度コメントを求めているが、現時点で回答は得られていない。