関係者が『ザ・リング』に語ったところによると、オレクサンドル・ウシクとダニエル・デュボアは、リング誌認定およびヘビー級4団体統一王座を懸けた再戦を、7月12日にロンドンのウェンブリー・スタジアムで行う方向で最終調整に入っているという。
ウシクは、パウンド・フォー・パウンドで『ザ・リング』1位にランクされているボクサーで、2023年8月にポーランド・ヴロツワフで行われた初対戦では、9回KOでデュボアに勝利している。
その試合では、ロンドン出身のデュボアが第5ラウンドに放ったボディブローがローブローと判定され、物議を醸した(デュボア側は正当なボディ打ちだったと主張)。
試合後、両者はそれぞれ大きな飛躍を遂げた。ウクライナのウシク(23勝無敗、14KO)は、サウジアラビア・リヤドで行われたタイソン・フューリーとの2試合に連勝し、自身が現代ヘビー級最強であることを証明した。
5月に行われた第1戦は、『ザ・リング・マガジン』による「2024年年間最高試合」に選出された。第9ラウンドでは、ウシクが14発の連打を浴びせ、“ジプシー・キング”ことフューリーをロープにもたれかからせる形でダウンさせた。
その勝利によってウシクはヘビー級の4団体統一王者となったが、その期間は短く、フューリーとの再戦に臨むためIBF王座を返上した。
IBFは、ウシクに対しデュボアとの防衛戦を義務付けており、その命令に従ってデュボアを暫定王者から正規王者に昇格させた。
ロンドン出身のデュボア(22勝2敗、21KO)はその後、2024年9月にウェンブリーで行われた元統一王者アンソニー・ジョシュアとの試合でキャリア最大の勝利――5回KO勝ち――を収めた。
その後、38歳のウシクが12月に3つの世界タイトルを防衛した際、27歳のデュボアはリングに上がり、ウシクに再戦を要求した。
当初、デュボアは2月にリヤドでジョセフ・パーカーと対戦予定だったが、病気のため試合はキャンセルに。
そして今、デュボアに復讐のチャンスが巡ってきた。
Mike Coppinger は『ザ・リング・マガジン』のシニア・インサイダーで、以前はESPNのボクシング・インサイダーを務めていた。
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