ハムザ・シーラーズは、スーパーミドル級4団体統一王者
カネロ・アルバレスとの対戦が目前に迫っていると感じている。
7月、スラウ出身の26歳はニューヨーク・フラッシングに乗り込み、キャリア最高とも言える完成度の高い破壊的なパフォーマンスを披露し、
気性の激しいエドガー・ベルランガをノックアウトした。シーラーズ(22勝0敗1分、18KO)は、多くが苦戦を予想した一夜を一方的な試合に変え、ベルランガを3度倒し、第5ラウンド序盤に試合を終わらせた。
この試合はシーラーズにとって168ポンドでの初戦だったが、その勝利内容によって彼はカネロの有力な対戦候補となった。
5Live Boxing Podcastのインタビューで、シーラーズはスティーブ・バンスに対し、アルバレスがこのビッグマッチを制すると信じており、自身との対戦が現実的に起こり得ると語った。
「カネロ戦はそこにある。クロフォードを難なく突破すれば、その試合が実現すると思うし、実際にそうなると信じている」 とシーラーズは語った。
「ただ同時に、168ポンドのトップ10では、どんな組み合わせでも“この選手が必ず勝つ”と断言できる試合は一つもないと思う。試合としては、誰とでも良いカードになる」
現状では、誰かが証明しない限り、スーパーミドル級の頂点にはアルバレスが一人で君臨している。
シーラーズは、数多くいる有望で魅力的なファイターの一人としてカネロの背後でポジション争いをしている。ファンにとっては、
攻撃的なクリスチャン・ムビリ、
有望株ディエゴ・パチェコ、
強打を誇るキューバ人オスレイス・イグレシアスとの試合も興味深いが、メインストリームでの知名度や収益性という点ではアルバレスとは比較にならない。
シーラーズは今後何年もスーパーミドル級で主力として活躍することが予想され、そのキャリアの中でこれらの名前と必ず交錯するだろう。一方でアルバレスは偉大なキャリアの終盤に差しかかっており、シーラーズはメキシコの英雄との対戦チャンスを断ることなど不可能だと語る。
「ただ理想を言えば、自分としてはカネロと戦いたい。なぜなら今のボクシング界の状況を考えれば、史上最高のファイターの一人と対戦できるチャンスがあるのだから。挑戦しない理由はないし、全力を尽くしたい」