ゲイリー・ラッセル・ジュニアは、自身のキャリアが短く終わることを受け入れたように見えた。そしてファンたちもまた、それを受け入れていた。
2022年1月22日、彼は最悪のタイミングで深刻な肩の負傷を負った。
マーク・マグサヨ戦では片腕だけで戦わざるを得なかったが、それでも勝利にあと一歩まで迫った。
そのマジョリティ・デシジョンでの敗北と肩の負傷が、彼のキャリアに終止符を打ったかに思われた。ラッセルはその後も時折姿を見せ、弟たちの試合では常にセコンドについていたが、自身の復帰について聞かれると、前向きな答えはほとんど見られなかった。
突如として、ゲイリー・ラッセル・ジュニアは先週末、ラスベガスで行われた
マニー・パッキャオ対マリオ・バリオスの興行に組み込まれ、ヒューゴ・カスタネダとの一戦に臨んだ。
約5年ぶりの試合とは思えない動きを見せたラッセル(32勝2敗、19KO)は、
ライト級の試合でカスタネダを何度も倒し、最終10ラウンドでストップ勝ちを収めた。そのパフォーマンスで衰えのない実力を証明した今、ラッセルは自ら次戦の相手を指名する立場に立った。
「次はラモント・ローチだ」と、ラッセルは土曜夜、複数の記者に語った。「俺はラモント・ローチとやりたい。」
一方のローチは現在、明確な進路が定まらない“宙ぶらりん”の状況に置かれている。
3月1日にジャーボンタ・デービスとマジョリティ・ドローを演じた後、ラモント・ローチはリマッチを待ち続けている。
29歳の彼は、8月16日に即再戦が実現すると考えていたが、それは叶わなかった。ローチは今も朗報を待っているが、現時点では何の進展もない。
新たな対戦相手が必要になるかもしれないローチだが、彼がゲイリー・ラッセル・ジュニアを相手にふさわしいと考えているかどうかは不明だ。一方、元フェザー級王者のラッセル自身は、もはや若くはないことを自覚している。とはいえ、今回の相手カスタネダがタフな選手だったことは、彼にとってはプラスだった。
「何ラウンドか戦えたことが嬉しい」とラッセルは語った。