ゲイブ・フローレスは、土曜夜に対戦する元ジュニアライト級王者ジョー・コーディナにとって、厳しい試合になると見ている。

「自分が一方的に支配する展開になると思う」と、フローレスは記者会見で語る。「12ラウンドまではいかないと思う」。

フローレスの自信は最高潮に達している。カリフォルニア州ストックトンのアドベンティスト・ヘルス・アリーナで、地元ファンの前に立つからだ。このライト級12回戦は、ディエゴ・パチェコ対ケビン・レレ・サドジョ戦をメインとする、DAZN配信のマッチルーム・ボクシング興行でセミファイナルを務める。

この試合の勝者はWBO1位にランクされ、戴冠したばかりの王者アブドゥラ・メイソンへの指名挑戦者となる。

「これは俺の街のための試合だ」と、フローレスは語る。「あそこで育つのは簡単じゃないし、大きなことを成し遂げられるという希望や自信を持てない人も多い。俺は初の世界タイトルを獲りに行き、彼らにも“自分たちにもできる”と示したい」。

フローレス（27勝2敗、8KO）は近年、ステップアップのたびに壁に跳ね返されてきた。2021年にはルイス・アルベルト・ロペスに一方的な判定負けを喫し、2022年にはジョバンニ・カブレラにも判定で敗れる。かつて将来を嘱望されたプロスペクトにとって、時期尚早だったのかもしれない。しかし現在25歳となったフローレスは経験を積み、6連勝中。北カリフォルニアでは安定した集客力を誇る存在でもある。

「ランキングを上がっていく中で、また一段階レベルが上がる試合だ」と、フローレスは言う。「ストックトンに戻って戦えるのは本当に気分がいい。これまでのベストパフォーマンスは全部あそこで出してきたし、調子も最高だ。待ちきれないし、試合を重ねるごとに自分は良くなっている。

相性的にもすごくいいと思うし、ベストを引き出してくれる相手だ。名前のある相手と戦うと、自分のレベルも引き上げられるし、最高の自分が出てくる。

ジョーはいい選手だ。戦績がすべてを物語っている。テクニカルで切れ味もある。撃ち合いになるなら望むところだ。それは俺にとって最高の話だ」。

コーディナ（18勝1敗、9KO）は、130ポンド級での王座獲得を経て、今回はライト級で再び世界王者となることを目指す。2022年には2回で尾川堅一をKOしてIBFジュニアライト級王座を獲得し、2023年にはシャフカトジョン・ラキモフ、エドワード・バスケスを相手に防衛に成功する。しかし2024年7月、アンソニー・カカーチェにTKO負けを喫して王座から陥落する。

コーディナは7月、ジャレト・ゴンザレス・キロスに10回判定勝ちを収め、135ポンド級デビューを果たす。

「12ラウンドまではいかないと思う」と、コーディナは語る。「判定になる可能性はあるが、勝つのは自分だ。そこは心配いらない」。

両者ともKO決着を予告しているものの、合計KO率は39％にとどまり、試合は判定決着になる可能性が高い。フローレスはこれまで10回戦を8度戦ってきたが、12回戦は今回が初となる。

「この試合は、自分がいるべき場所、トップに戻るための一戦だ」と、コーディナは言う。「彼がいい選手でタフなのは分かっている。ただ、世界レベルへのステップアップでは、これまで結果を出し切れていない。それは彼が世界レベルではないという意味ではなく、スタイル的に太刀打ちできない相手と戦ってきたということだ。勝負は細かな差で決まる」。

Manouk Akopyanは『ザ・リング』のリードライターである。Xとインスタグラムは＠ManoukAkopyan。