元IBFジュニアライト級王者の
ジョー・コーディナは、土曜にアメリカ・カリフォルニア州ストックトンで、地元のガブリエル・フローレスJr.と対戦し、二階級制覇への次のステップに進もうとしている。
ウェールズ出身のコーディナは、再起して6連勝中の相手と敵地で戦うことを特に気にしていない。
「それで多少自信がつくかもしれないが、俺が経験してきたレベルにも、俺の実力にも全然届いていない」とコーディナ(18勝1敗、9KO)は『
ザ・リング』に語る。「最初のパンチを交わした瞬間、すぐに自分が格の違う相手と向き合っていると分かるはずだ。
彼も同じことを言うかもしれないが、俺は彼が負けてきたレベルで戦ってきたし、そこに長く身を置いてきた。答えは試合当日に出る。」
コーディナ対フローレスは、
DAZNで配信される
ディエゴ・パチェコ対ケビン・サジョ戦のセミファイナルとして行われ、配信は米東部時間午後8時/英国時間午前1時に始まる。
当初、34歳になったばかりのコーディナは、過去に2度戦っている馴染みの地モンテカルロに戻る可能性があったが、最終的に試合はアメリカで行われることになった。
「アメリカで戦うのは景色が変わるだけの話で、全く構わない」と彼は言う。「彼がルイス・アルベルト・ロペスと戦った試合を見たことがあるから、どう攻略するか多少イメージはある。少し変わっているかもしれないけど。
ただ、苦しくなると人は慣れたスタイルに戻るものだ。もし俺が主導権を握れば、彼はタフな夜を迎えることになるだろう。」
コーディナは現在、キャリア初期を過ごしたライト級に戻っている。
しかし、英国王座とコモンウェルス王座を獲得した後、彼はジュニアライト級へ転向する道を選び、IBF王座戦のチャンスを得ると、2022年6月に尾川堅一を2ラウンドKOで華麗に沈め、タイトルを手にした。
不運にも、その後に負った拳のケガによって、防衛する前に王座を剥奪されてしまう。10カ月後、鉄のようにタフなシャフカットジョン・ラヒモフをスプリット判定(12R)で破り、失った王座を取り戻した。
さらに2023年11月、モンテカルロでエドワード・バスケスを辛勝(MD 12)したが、2024年5月、リヤドで行われたタイソン・フューリー対オレクサンドル・ウシクのアンダーカードでアンソニー・カカチェにまさかの8ラウンドTKO負けを喫し、その後14カ月リングを離れた。
「エディ(・ハーン)とその話をしたとき、彼は『なんでこれをもっと早く相談しなかったんだ? そうすればすぐに動けたのに』と言った」とコーディナは嘆く。「俺も『そうしていればよかった』と答えた。でも当時はキャリアの主導権が自分になかった。契約が切れていたんだ。今はセルフマネージドで、自分で動けるし、キャリアも順調に進んでいる。」
その離脱期間の最中、シャクール・スティーブンソンのWBCライト級タイトル挑戦の話が舞い込んだが、王者が拳を負傷したことで試合は流れ、その後も連絡は届かなかった。
それを機に、コーディナは「自分でコントロールできることだけに集中する」と決め、キャリアを前進させることに注力。7月のジャレット・ゴンザレス(UD 10)戦で再始動した。
「彼を選んだ理由は、4〜5人の候補の中で彼だけがKOを持っていて、ちょっと怖さがあったからだ」と説明する。「怖さがなければ気が緩む可能性がある。だから少なくとも集中できる相手が良かった。映像もなく、完全に手探りで挑む形になった。」
「でもメキシコ人であれだけKOを重ねているなら、“前に出てくるタイプだろう”と思っていた。ところが実際は全く逆で、後ろに下がってボクシングしようとして、時おり大振りのパンチを打ってきた。とても良いファイターだよ。もし彼がこっち(英国)に来てプロスペクトたちと戦ったら、ほとんどに勝つんじゃないか。
最初の2ラウンドが終わった時点で、“これは選択を間違えたかもしれない”と思った。でも俺には経験があるし、そこを乗り越えた。3〜4ラウンド目にはもう楽勝だった。14か月ぶりのリングで、単に感覚が鈍っていただけだ。まるで最初からやり直すような気分だった。」
それでもコーディナは、先月リヤドの「Ring IV」でサム・ノークスを破って新WBO王者となったアブドラ・メイソンへの挑戦権を狙う位置につけつつあり、その前にフローレスを片付けなければならない。
「(フローレスは)多少やれる要素はあるけど、ステップアップというほどではない。とにかく試合数を重ねたかっただけだ」と、勢い作りを優先した理由を語る。「俺はもう若くない。34歳だ。試合を積み上げていかなきゃならない。
やりたかったことはこの競技で全部やってきた。全部チェックした。だから新しい目標を作らなければ、もう野心が生まれない。目標はただ一つ、二階級制覇して家族の将来を守る。それだけだ。」
フローレス(27勝2敗、8KO)は、2017年に17歳でプロデビュー。地元で人気を集め、20勝無敗まで連勝を伸ばした。しかし2021年9月、無名ながら後に世界王者となるルイス・アルベルト・ロペスに10回判定負けし、初黒星を喫した。
その後、アブラハム・モントヤに僅差の勝利(MD 10)を挙げたものの、2022年7月にはジョヴァンニ・カブレラに判定負け(UD 10)。それ以来、北カリフォルニアの地元で中堅レベルの相手に6連勝している。
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