フロイド・スコフィールドは常に自信を持ってきたが、22歳の彼の自己信念は今や頂点に達している。生き残るか沈むかの極限状況に放り込まれ、批判者たちを見事に沈黙させたからだ。
サウジアラビア・リヤドで予定されていた
シャクール・スティーブンソンとのWBCライト級世界タイトル戦を試合週に辞退したことで、多くの人が彼の胆力を疑った。そして
今日に至るまで、この事態がなぜ起こったのかについては明確な説明がされていない。
しかし6月30日、スコフィールド(19勝無敗、13KO)は、元世界王者テビン・ファーマーをあっさりと倒した。ファーマーは
ウィリアム・セペダとの2連戦を終えたばかりだったが、その巧みなディフェンスやショルダーロールも通用せず、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで行われた初回の
猛攻の中で2度倒され、ストップされた。彼をライト級の主導者と呼ぶのは誇張かもしれないが、今やその名は確実に注目を集めている。今後の対戦相手をすべて自分で決められるわけではないが、もし選べるとすれば、彼が望むのは現在王座を持つ3人のチャンピオンたちとの対戦だけだ。
「もし“タンク”(
ジャーボンタ・デービス)、シャクール(スティーブンソン)
(レイモンドムラタヤ)と立て続けに戦えるなら、なおさら最高だ」とスコフィールドは「シガー・トーク」でナジに語った。
スコフィールドの呼びかけは注目を集めるかもしれないが、これらの対戦が現実的とは言い難い。デービスは
8月16日にラモント・ローチとの再戦が内定しており、スティーブンソン対セペダは今週末、ニューヨークで開催される「リングIII」のセミメインを飾る予定。
ムラタヤもIBFランキング1位のアンディ・クルスとの対戦交渉に入っていると報じられている。それでも、スコフィールドには時間という武器がある。本人は望んでいないものの、若さゆえに順番を待ちつつ、その間に試合を重ねることもできる。彼と同世代の多くの選手は、慎重で安全な道を選ぶ傾向にあるが、スコフィールドにはその考えが理解できない。自分が到達すべき場所に行くためには、リスクを取ってこそ強い印象を残せるという自覚があるのだ。
「俺は偉大さを追いかけている」とスコフィールドは続けた。「のんびりしてる暇なんてないんだ」。