関係者によると、ジャーボンテイ “タンク”・デービスとラモン・ローチがWBAライト級王座の再戦で激突する。試合は8月16日、ラスベガスで開催予定で、『ザ・リング・マガジン』に情報が寄せられた。

ボクシング界を代表するスターの一人であるジャーボンテイ・デービスは、3月にラモン・ローチと対戦した際、大方の予想では圧倒的な勝利が期待されていた。しかし、結果は衝撃のドローに終わった。

この試合結果には判定をめぐる議論も巻き起こった。第9ラウンド、ジャーボンテイ・デービスはパンチを受けた後、膝がキャンバスに触れた。レフェリーのスティーブ・ウィリスはカウントを開始したものの、3まで数えたところで中断し、最終的にダウンとは認定しなかった。

もしウィリスがあの場面をダウンと判定していれば、ラモン・ローチが判定勝ちを収めていたことになる。しかし実際には、2階級制覇を目指していたWBA世界スーパーフェザー級王者のローチは、番狂わせ寸前でドローに甘んじる結果となった。なお、デービス（30勝0敗1分、28KO）は試合前、オッズで-2000の圧倒的本命とされていた。

ボルチモア出身のジャーボンテイ・デービスは試合後、膝をついた理由について「ヘアトリートメントのグリースが目に染みて、焼けるように痛んだ」と説明した。また、このラウンド中にセコンドがタオルでデービスの目を拭うことが許されたが、これはルール上認められていない行為である。試合中のアクションを止める権限を持つのは、レフェリーのみとされている。

ワシントンD.C.出身の29歳、ラモン・ローチは引き続きWBA世界スーパーフェザー級（130ポンド）王者の座を保持している。ローチ（25勝1敗2分、10KO）は、The Ringの130ポンド級ランキングで第4位にランクされている。

一方、30歳のジャーボンテイ・デービスは、The Ringのライト級ランキングで堂々の1位に位置している。