フロイド・スコフィールド・ジュニアは、4か月前にサウジアラビア・リヤドで何が起きたのかについて、今週も詳細を明かす準備ができていなかった。
無敗の
スコフィールドは、
土曜夜のジェイク・ポール対フリオ・セサール・チャベス・ジュニアのアンダーカードでテビン・ファーマーと対戦するライト級コンテンダーとして、そのプロモーションの一環で行われた木曜の記者会見中に、この不可解な出来事について2度にわたりコメントを拒否した。スコフィールドは2月22日にリヤドのANBアリーナでWBCライト級王者シャクール・スティーブンソンに挑む予定だったが、その4日前に入院し、イギリスボクシング管理委員会(BBBofC)によって試合から除外された。
この2月22日の興行は、ペイパービュー放送の資金提供元であるリヤド・シーズンの下、BBBofCが規制監督を担当していた。スコフィールドはスティーブンソン戦を強く望んでいたが、試合直前の入院により、12ラウンド・135ポンドの王座戦に出場することは不可能となった。
スコフィールドの父フロイド・スコフィールド・シニアは、息子の入院時にSNS上で「毒を盛られたのではないか」との見解を示したが、誰に、どのように毒を盛られたのかについては明言しなかった。
DAZNのトッド・グリシャムが記者会見の司会を務める中、リヤドで実際に何が起きたのかを語ってほしいとスコフィールドに求めた。
スコフィールドはこう答えた。
「その件についてはあまり深く話したくない。でも……起きたことは起きたこと。信じる人もいれば、信じない人もいる。結局、あの試合には出られなかった。でも、今ここにいるんだ」
その後、記者や映像関係者による質疑応答の時間が設けられた際にも、スコフィールドは改めて説明を求められた。しかし、テキサス州オースティン出身のスコフィールドは再び回答を控えつつ、コメントできない理由については少し踏み込んで説明した。
「もしオレが今あることを全部話したら、大ごとになる──騒ぎが大きくなりすぎるんだ」とスコフィールドは語った。「だから、ゴールデンボーイとサウジ側に任せている。テビン・ファーマーを見過ごすわけにはいかないし、今はそこに集中しているんだ」
シャクール・スティーブンソンは先月『ザ・リング・マガジン』に対し、フロイド・スコフィールドがディミトリー・ビボル対アルトゥール・ベテルビエフ戦のアンダーカードで自分との試合を行うつもりは初めからなかったと語っている。スティーブンソンによれば、スコフィールドは試合週にリヤド入りした際、ライト級の契約体重である135ポンドを大きく上回っていたという。
一方、スコフィールドのプロモーターであるオスカー・デ・ラ・ホーヤは以前『ザ・リング・マガジン』誌に対し、自身と関係者がスコフィールドの入院に関するさらなる情報収集を進めていると語っているが、これまでのところ詳細は明かされていない。
スコフィールド(20勝無敗12KO)は、フィラデルフィア出身の
テビン・ファーマー(33勝8敗1分8KO、無効試合1)と、10回戦のライト級マッチで対戦する。この一戦は、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターからDAZNペイパービューで配信される「ポール対チャベス」5試合興行の第1試合として行われる予定で、米国時間午後5時(東部時間午後8時)に開始される。視聴料金は59.99ドル。
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。