アイザック・クルスとラモン・ローチは、どちらが優れたファイターであるかを証明するために、もう少し時間を必要とした。

両者は週末、テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで激突し、クルスのWBCインタリム140ポンド王座が懸けられた。

アリーナは満員で、その観衆の中には元ウェルター級統一王者のエロール・スペンス・ジュニアの姿もあった。

ゴングが鳴った瞬間から、クルスとローチは打ち合い、双方に見せ場があった。クルス（28勝3敗2分、18KO）は3回にダウンを奪ったが、7回には腎臓へのパンチで減点1を科された。 とはいえ、最後の秒が刻まれると同時に両者の手が上がり、試合はマジョリティドローと採点された。ネイサン・パルマー、コリー・A・サントスの両ジャッジは113–113を提示し、クリス・テレズの115–111（クルス支持）を覆した。

ラウンドがそれほど僅差だったことを踏まえると、スペンスはこの試合が引き分けに終わったことを気にしていなかった。とはいえ、彼の視点では、クルスがわずかに上回って勝ちをもぎ取ったと見ていた。

「いい試合だった」とスペンスは複数の記者に語った。「クルスは“ピットブル”のニックネームにふさわしく、前に出て手数を出していった。ラモンは集中を保とうとしていた。俺の採点では接戦だったが、クルスがわずかに上回ったと思った。」

ローチにとって、2025年はストレスの多い一年となっている。クルスとのマジョリティデシジョン・ドローは今年2度目であり、この年を未勝利で終えることになる。3月1日、ブルックリンのバークレイズ・センターでも、ジャーボンテイ・デービスとの間で物議を醸した引き分けに落ち着いた。

一方クルスは、2021年12月にもデービスとリングを分け合っている。クルスが全力でプレッシャーをかけたものの、ステイプルズ・センターを僅差の勝利で後にしたのはデービスだった。

クルスもローチ（25勝1敗3分、10KO）も、この試合の最終結果に満足していなかった。試合後の記者会見で、両者は即時再戦に合意した。ボクシング界の政治的な事情がこうした決定の妨げになることはあるが、スペンスは続編ができるだけ早く実現することを望んでいる。

「うまくいけば、またもう1戦やってくれるだろうし、再戦するだろう」とスペンスは続けた。「いい試合だった。」