トップランクのボブ・アラムとボクシング運営担当副社長カール・モレッティは、すでに即時再戦に向けてプロモーションの機運を高め始めている。
とはいえ、ナバレッテはサンディエゴのペチャンガ・アリーナで行われた一進一退の試合が物議を醸す結末となったにもかかわらず、スアレスとの再戦を本当に行うかどうかはまだ決めかねている。
「まあ、まだ話し合わなければならないことがたくさんある」とナバレッテは、記者やビデオグラファーのグループに対して語った。「自分一人でキャリアを管理しているわけではない。マネージャーやトップランクと一緒に動いているから、いくつかのことを相談しなければならない。でも再戦はみんなにとって良いものになると思う。今回の試合ではまだ決着がついていない部分があったから、彼を除外することはできない。彼は素晴らしい対戦相手だった。彼の持ち味は分かっているから、再戦は良いものになると思う。どんな道を選んでも、自分にはきっと良いことが待っていると思っているよ」
ナバレッテは、8ラウンド開始直後に左眉上のカットのため試合がストップされたことで、辛くも3者とも一致のテクニカル判定勝ちを収めた。メキシコのナバレッテは、ルー・モレット(77–76)とフェルナンド・ビジャレアル(77–76)の採点でそれぞれ1ポイント差、パット・ラッセルの採点では3ポイント差(78–75)でリードしていた。
試合を止めたのは、リングサイドの医師が「ナバレッテは出血がひどく、カットマンが止血しきれない」と判断したためだった。ナバレッテ(40勝2敗1分、32KO)は試合後、続行を希望していたと語ったが、スアレス(18勝1敗、10KO)とはカットの原因について意見が食い違っている。
スアレスは、ナバレッテの傷は自分の左ストレートで切り裂いたものだと確信している。一方ナバレッテは、その左を受けた直後、スアレスの頭がかすめるように当たったことによって制御不能なカットが生じたと主張している。
カリフォルニア州アスレチック・コミッション(CSAC)のリプレイ担当であるベテランレフェリー、ジャック・ライスは、このカットは偶発的なバッティングによるものと判断した。もしCSACがこのカットをパンチによるものと判断していた場合、試合を止めた時点でスアレスのテクニカルノックアウト勝ちとなっていた。
CSACは今後、裁定を変更し、ナバレッテ対スアレス戦を「ノーコンテスト(無効試合)」とする可能性もある。いずれにせよ、36歳のスアレスはナバレッテがWBO王座の再挑戦の機会を与えてくれることを望んでいる。
「エマヌエル・ナバレッテとの再戦を望んでいる」とスアレスは語った。「いい試合だったから。ナバレッテのことは尊敬している。彼は素晴らしいボクサーだ。もし再戦のチャンスをもらえるなら、それは自分にとって光栄なこと。今度はもっと素晴らしく、観客を楽しませる試合にしたい」
ナバレッテはESPNで放送されたメインイベントで観客を魅了したが、3階級制覇王者である彼にとって、スーパーフェザー級(130ポンド)のリミットまで体重を落とすのはこれまで以上に厳しいものとなっており、1年前にペチャンガ・アリーナで当時無敗のウクライナ人デニス・ベリンチク(19勝1敗、9KO)にスプリット判定で敗れたライト級への再転向を検討している。
「再戦について話すのは少し時期尚早だ」とナバレッテは語った。「今回のカットで2か月の出場停止処分を受けているし、これからどうなるかを見極めてから判断したい」
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』の上級記者兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。