少し前、『ザ・リング』のトム・グレイが、「日本はアメリカ人の想像をはるかに超えるボクシングのホットスポットだ」と断言した。
見たところ、彼は大げさに言ったわけではなかったようだ。
火曜日に店頭に並ぶ
11月号で、彼はそれを文章で語るだけでなく、実際に“見せて”いる。(お近くのバーンズ&ノーブル
で購入できる)
試合前にはアフマダリエフと対面インタビューも行い、「どちらが勝つと思うか?」と聞かれた。記者によっては気まずい場面だが、プロならそうはならない。個人的な感情ではないのだ。トムの予想は井上だった。
ラスベガスとの時差が16時間あるため、この興行は
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦と時間が重なっていた。
そしてまさにその時、トムは
リッキー・ハットンの訃報を知ることになる。
怒涛の週末だったが、この仕事がどういうものかを思い出させてくれる──そう、僕たちはただ座って試合を観て帰るだけじゃない。
ときに、めちゃくちゃで、予測不能で、悲惨で、それでいて美しい仕事なのだ。