エディ・ハーンは、無敗のジュニアミドル級同士である
ジャロン・エニスと
バージル・オルティス・ジュニアが10月と11月にそれぞれ予定された試合に勝てば次に対戦すると語った、オルティスの父でありマネージャーの発言に目を通した。
バージル・オルティス・シニアとリック・ミリジアンは、エニス対オルティス戦が来年初めに決定したかのように示唆したハーンを激しく非難した。
オルティスのマネージャーであるリック・ミリジアンはSNS上で、オルティス陣営にはエニス戦の契約書が提示されておらず、またオルティスもチームも、このボクシング界で最も商品価値の高い試合のひとつに関する「茶番」に加わるつもりはないと主張した。
それでもハーンは、フィラデルフィア出身のエニス(34勝0敗、30KO、1ノーコンテスト)とテキサス州グランドプレーリー出身のオルティス(23勝0敗、21KO)が、熱心なボクシングファンの願望リスト最上位にある試合を実現するこれまでで最も近い段階に来ていると自信を見せている。
ハーンは
『ザ・リング・マガジン』に「我々が狙っているのは2月だ。開催地はラスベガスを想定している。それが実現すると期待しているし、そうなることを望んでいる。DAZNもそれを見込んでいるのは分かっている」と語った。
DAZNの影響力はオルティス対エニス戦において重要だ。なぜならこのストリーミングサービスが、加入者に提供できる最も魅力的な試合の一つに資金を投じると見られているからだ。
アンゴラ出身のリマと対戦することについて、エニスはファンから厳しい批判を浴びている。しかし元Ring/IBF/WBAウェルター級王者の彼は、オルティスと対戦する前に154ポンドでの試合を1度こなしたいと繰り返し主張してきた。オルティスは直近4試合をジュニアミドル級リミットかそれをわずかに上回る体重で戦っている。
ハーンは、オルティスとオスカー・デ・ラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズがエニス戦の契約で合意に達しているかどうかは分からないと認めた。だがマッチルーム・ボクシング会長は、前述の会議を終えた時点で契約の枠組みは整っていたと確信している。
ハーンは「オルティス戦について多くの報道が出ている。だが実際の状況はこうだ――俺自身とオスカー、ゴールデンボーイ、そしてDAZNが一つの部屋に集まり、我々の間で成立し得ると考える契約の枠組みをまとめ上げた」と語った。
「これはボクシング界でも最高の試合の一つになると俺が信じている非常にシンプルな契約だ。我々は会議を終えてから、“ブーツ”がその枠組みに基づき、
マッチルームとの複数年契約延長に署名した。新しい延長契約の中で、次戦はオルティス戦になるはずだ。彼はすでに署名を終え、その試合にコミットしている」
「俺がそれを口にした後、一部では“ブーツ対オルティス戦は契約済みだ”と報じられた。だがそうではない。ゴールデンボーイとヴァージル・オルティスがどこまで進んでいるのか俺には分からないからだ。今リック・ミリジアンに話を聞けば、彼は『契約なんてない』と言うだろう」
「その場でのプランは一貫してこうだった。ブーツは10月11日に戦う。ヴァージル・オルティスは10月18日に戦う。そしてその後、二人が拳を交える。それで決まりだ。我々はそれが実現すると期待しているし、そう願っている。そして俺にとって、それはこの競技で最高の試合の一つなんだ」
Keith Idec は「ザ・リング・マガジン」上級ライター兼コラムニスト。Xでは @idecboxing で連絡可能。