ジャロン・エニスはリング上では巧みにパンチをかわすが、リング外で浴びている批判はまともに顎へと入っている。
4月12日、アトランティックシティのボードウォーク・ホールで
エイマンタス・スタニオニスを叩きのめし、ウェルター級のRing、IBF、WBA王者となった直後、
エニスは決断を迫られた。一方では王者たちを追い続けたいという思いがあり、もう一方では自分の身体が切実に休養を必要としていることを理解していた。
目標は4団体統一王者になることだったが、彼はその階級にとどまらず、階級を上げる決断を下した。10月11日、フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターで
ウイスマ・リマを相手に、公式に154ポンド級デビューを果たす。
このニュースが水曜日に報じられて以来、スイッチヒッターのスターにはファンから批判の声が寄せられている。
アンゴラ出身のリマ(14勝1敗、10KO)は比較的無名のボクサーだ。無敗の相手に3連勝しているものの、まだ米国での試合経験はない。
この批判は正当か? リマが最後の選択肢だったことを考えれば、エニスはそうは思っていない。
「望んでいた相手じゃなかった」とエニスはYSMスポーツ・メディアに語った。「
[ヘスス]・ラモスや
[セルヒイ]・ボハチュク、それに他の選手たちも求めたけど、リマだけが応じてくれたんだ。ほかの連中はみんなケガをしているか、次の試合が決まっているか、義務試合があるかのどれかだった。リマが受けてくれて嬉しいよ」
最終的にエニス(34勝無敗、30KO、1NC)は、リマを足がかりにして、ジュニアミドル級の現王者たちへと歩みを進めたい考えだ。
エニスは、相手が誰であろうと全員倒すつもりだという。今のところはリマに集中する構えだ。
「片付けるさ」とエニスは言った。「彼を退けて、次へ進む」