デオンテイ・ワイルダーは、来年のタイトル戦に向けて統一ヘビー級王者
オレクサンドル・ウシクと
交渉中であることを明かす。
元王者であるワイルダーは、他の対戦候補について語ることもいとわない。その中には
ムラト・ガシエフの名前も含まれる。
元クルーザー級王者のガシエフは、12月12日にドバイで
クブラト・プレフを6回TKOで下し、WBAのセカンダリータイトルである「レギュラー」王座を獲得する(フルのWBA王座はウシクが保持する)。
会場にはワイルダーも姿を見せており、ガシエフとの対戦にも前向きな姿勢を示す。
「ガシエフ、おめでとう」とワイルダーは『ボクシング・ソーシャル』に語る。「素晴らしい試合になると思う」。
ワイルダー(44勝4敗1分、43KO)は全盛期を過ぎつつある。6月27日に
タイレル・アンソニー・ハーンドンを7回KOで下した一戦は、まさに必要不可欠な勝利であった。それ以前は直近5戦で4敗を喫し、タイソン・フューリー(2度)、ジョセフ・パーカー、張志磊に敗れている。
40歳のワイルダーは、少なくとも主要団体の評価では、タイトル争いからは大きく後退している。トップ15にランクしているのはWBCのみで、順位は13位にとどまる。
当面、ワイルダーは成り行きを見守る構えだ。その一方で、ガシエフのパフォーマンスについては称賛の言葉しかなかった。
「美しい左フックだった」とワイルダーはKOパンチを振り返る。「非常に巧妙だった」。