ソリハル(イングランド)発──
デイブ・アレンが、次戦で正体不明の強豪と高額ファイトを行う可能性が出てきた。エディ・ハーンが『ザ・リング』に明かしたところによると、
ジェイミー“TKV”チケヴァとの英国ヘビー級王座決定戦の計画は一時的に保留されるかもしれないという。
アレン(24勝7敗2分、19KO)は、英国ファンに広く愛されている人気者。昨年12月、ジョニー・フィッシャーに物議を醸す形で敗れたが、その後キャリアを立て直し、
今年5月17日の再戦では“ロムフォード・ブル”を第5ラウンドでストップした。
この勝利によって、フィッシャー戦の契約条項に基づき、ハーンはアレンと2試合契約を再締結。今後6〜12ヶ月の間に、勝算がありつつも収益性の高いマッチメイクを進めていくと語っている。
英国王者
デビッド・アデレイがフィリップ・フルコヴィッチと対戦することを発表し、王座が空位になる予定の中、チケヴァとの一戦は有力な選択肢のひとつとされていた。
さらに、6月27日にカンザス州ウィチタでタイレル・ハンドンと対戦予定の
デオンテイ・ワイルダーとの一戦も候補に挙がっている。
しかし、ハーンによれば、アレンには“世界ヘビー級トップ5”に名を連ねる選手たちから複数のアプローチがあったという。中でも、WBO暫定ヘビー級王者
ジョセフ・パーカーとの対戦が実現する可能性もあるとされているが、ハーンは具体的な名前には触れなかった。
「実際、いくつか選択肢がある」とハーンは『
ザ・リング』に語った。「72時間ほど前までは、TKVと英国王座を懸けて戦う予定だった。でもその後、2件の大型オファーが届いたんだ」
「正直に言えば、これまではデイブのことを“とりあえず金のためにぶち込むタイプ”だと思ってた。何が起きるか分からない選手だからね……でも、彼には確かな実力がある。トレーニングに対する姿勢も変わってきてるし、信じられないほど人気も出てきた」
「だからこそ、彼にはシェフィールド・アリーナで英国王座を獲ってもらいたい。ただ、彼が欲しかったのは“エンスイート1部屋”だけだったのに、もしそのオファーが“6〜7部屋分”の金になるなら──それは検討しなきゃいけない」
その対戦が「リヤド・シーズン」の興行で行われる可能性について問われると、ハーンは慎重な態度を崩さなかった。
「たぶんね、でも──必ずしもそうとは限らない」