デイブ・アレンが、元世界ヘビー級王者
デオンテイ・ワイルダーとの異例のビッグマッチに向けて扉を開いた。
ドンカスターのデ・ラ・ホーヤは、ジョニー・フィッシャーとの2連戦を通じてキャリアに新たな息吹を吹き込み、週末にコッパーボックスで行われた
第2戦では見事なノックアウト勝利を収めた。
この勝利を受け、33歳で2児の父でもあるアレン(24勝7敗2分、19KO)は、5年ぶりにマッチルームとのプロモーション契約を締結した。
アレンは、エディ・ハーンとの2試合契約の第1戦として、9月に地元ヨークシャーでメインイベントに登場する予定となっており、すでにクリス・ラブジョイ(20勝1敗1分、20KO)との対戦を要求している。
ワイルダーにとって、この試合は2024年6月1日にリヤドのキングダム・アリーナで行われたクイーンズベリー対マッチルームの5対5興行で、ジレイ・チャンに敗れて以来のリング復帰戦となる。その結果を含め、"ブロンズ・ボンバー"は2020年のタイソン・フューリーとの再戦でストップ負けを喫して以降、直近5試合で4敗という厳しい状況にある。
元WBC王者のワイルダーは、自身がかつての姿を取り戻したと強調しており、6月27日のハンドン戦を皮切りにキャリアの新章に乗り出す構えだ。そしてアレンは、その次のステップに自分との対戦が含まれることを願っている。
「エディ・ハーンにメッセージを送って、『何勝か積み重ねて、それからワイルダーとやろうよ』って言ったんだ」とアレンはInstagramで語った。
「そしたらエディが『あり得るよ、うん』って返してきた。正直なところ、2025年というこの奇妙な時代に、なぜか俺──デイブ・アレンがデオンテイ・ワイルダーと試合をする可能性があるんだ」
「もちろん、今の彼は全盛期のワイルダーではないかもしれない。でも、それでもそんな試合が現実にあり得るってだけで信じられないよ。そういう試合こそが、俺の実力を最大限に引き出してくれると思う。本当に夢のような話だけど、間違いなく俺がやりたいと思える試合だね」
アレンは、フィッシャーとの初戦では判定を逃す不運に見舞われたが、再戦では圧巻のパフォーマンスを披露。第5ラウンド終了間際に試合を凍りつかせるような形で決着をつけ、強烈な存在感を示した。
この勝利が決め手となり、新たなマッチルームとの契約を勝ち取ったと、本人は明かしている。
アレンは「フィッシャーとの再戦の契約が届いたとき、勝ったらマッチルームと2試合契約を結ぶって内容だった。でも正直言って、それって最高のポジションだと思ったよ。今の計画では、9月に試合をして、この前獲ったタイトルを防衛することになるかもしれない」と語った。