1971年に行われたジョー・フレージャーとモハメド・アリの初対決は「世紀の一戦」として宣伝された。
そして
今世紀の「世紀の一戦」は、2015年のフロイド・メイウェザー・ジュニア対マニー・パッキャオ戦だった。しかしこの試合は、拳の応酬よりも経済的成功で記憶されている。
9月13日にテレンス・クロフォードとカネロ・アルバレスが対決するとき、将来殿堂入りが確実な両者によるスーパーファイトは、世界中のファンの注目を集めることになる。
クロフォードは、この一戦が
メイウェザー対
パッキャオ戦が打ち立てた記録――観客収入7,219万8,500ドル、ペイ・パー・ビュー460万件、総収益6億ドル超に迫る可能性があると考えている。
「もし盛り上がって、ファンの支持を得られれば、あの偉大なメイウェザー対パッキャオ戦を超える数字を出すことも十分に可能だと思う」とクロフォードはFoxスポーツ・オーストラリアに語った。「あとは、どれだけ多くの人が海賊版で見るつもりなのかにかかっているね」。
クロフォード(41勝0敗31KO)は、5階級制覇を目指して2階級上のスーパーミドル級に挑み、4団体統一王者である
アルバレス(62勝2敗2分39KO)に挑戦する。
元ゴールデンボーイ・プロモーションズCEOで、現在はメイウェザー・プロモーションズのCEOを務める
リチャード・シェーファーは、アルバレスのアドバイザーも務めており、ザ・リング・マガジンのインタビューで、クロフォードの発言に同意し、「いくつかの記録に迫る可能性がある」と語った。
「私は2000年からボクシングに関わってきたので、もう25年になるが、カネロ対クロフォードほど大きな試合は思い出せない。私の記憶の限りで、これがスポーツ界で最大の一戦になるだろう」とシェーファーは語った。
「メイウェザー対パッキャオは、人々が大きく盛り上げた試合だった。経済的には大成功だったが、この試合も同等、あるいはそれ以上の成功になる可能性があると思っている。
カネロ対クロフォードは、真の全盛期同士の対決だ。非常に興味深い試合になるし、現代ボクシング史上最大の戦いだ。私はかつてメイウェザー対カネロ戦をプロモートできた幸運があったが、
今回の試合はそれを大きく上回るものになるだろう。」
Manouk Akopyan はザ・リング・マガジンの主任ライター。
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