慎重かつ綿密な計画を経て、マッチルーム・ボクシングは西アフリカで初となる興行を開催する運びとなった。
12月20日、ガーナのアクラにあるレゴン・スポーツ・スタジアムで行われるこのイベントのメインカードを飾るのは、ライトヘビー級コンテンダーの
クレイグ・リチャーズと
ダン・アジーズである。さらに、マッチルーム所属の有望株であるレオ・アタンとニシャント・デヴも同大会に出場予定となっている。
リチャーズ(19勝4敗1分、12KO)は、2025年を再び白星で締めくくるチャンスを迎えている。前回の試合では、3月1日にベルファストのSSEアリーナで
パドレイグ・マクロイを相手に8ラウンドTKO勝利を収め、危なげない内容で実力を見せつけた。
同様に、アジーズ(22勝2敗1分、14KO)も勢いに乗っており、10月1日にナイジェリア・ラゴスでスライモン・アデオスンをストップしている。
両者はいずれも元英国ライトヘビー級王者であり、世界の舞台で再び存在感を示すことを狙っている。リチャーズは2021年5月、WBA王座を懸けた
ドミトリー・ビボル戦で敗北を喫しており、その雪辱も胸に秘めている。
今回の興行は、すべての出場者にとって魅せる場であると同時に、マッチルームにとってある種の試験的イベントともいえる。
元統一ヘビー級王者
アンソニー・ジョシュア(28勝4敗、25KO)は、密かにリング復帰の計画を進めており、長年のプロモーターであるエディ・ハーンはその復帰戦をアフリカで行う構想を明かしている。
その有力候補地がガーナであり、2025年2月の開催が検討されているという。
2012年ロンドン五輪金メダリストのジョシュアは、2024年9月にダニエル・デュボアとの試合で第5ラウンドTKO負けを喫して以来、リングから遠ざかっている。ハーンによると、
36歳のジョシュアが2025年中に復帰戦を実現させる可能性もあるとのことだ。