ロンドン(イングランド)発――エディ・ハーンはナイジェリアのプロモーター、エゼキエル・アダム博士からのオファーを受けたものの、
アンソニー・ジョシュアのアフリカ初戦の開催地をめぐる争いでは現在ガーナがリードしていると明かした。
二度のヘビー級世界王者であるAJが最後にリングに上がったのは1年前で、ウェンブリー・スタジアムでのダニエル・デュボアとの壮絶な一戦で5ラウンドKO負けを喫した時だった。
35歳の
ジョシュアが2025年末までにリングに上がる可能性はますます低くなっているが、プロモーターのエディ・ハーンは2026年の第1四半期に「必ず」復帰するとしている。
ハーンが今月初めに
「ザ・リング・マガジン」語ったところによれば、ジョシュアは「トップ20」の相手と対戦する予定だが、その試合がどこで行われるかはいまだ不透明であり、2012年五輪王者を誘致するために複数の地域が大型開催権を巡って動いている。
Balmoral Group PromotionsのCEOであるアダムは、
「ザ・リング・マガジン」のインタビューで、ジョシュアをナイジェリアに呼び戻すことは可能だと考えており、その実現に向けて同国政府の支援を得ていると語った。
しかしハーンによれば、アダムとの交渉はまだ始まっておらず、ナイジェリアの西アフリカにおけるライバルであるガーナが「非常に興味深いオファー」を提示したことで一歩リードしているという。
ジョシュアを中心にした興行を来年初めに企画するアダムの計画について問われたハーンはこう語った。「いや、彼とは会話をしていない。AJを知っている誰かとは話をしているのだろうが、俺とは何もない。」
「もしオファーを出したいのなら、俺たちはそれを受け入れる用意があるし、俺の連絡先を見つけるのはそう難しいことじゃない。」
「だが現時点でナイジェリアとは何の話し合いもしていない。一方でガーナのアクラでは現地視察を行い、彼らからオファーもあった。2026年初めにそこへ行くことには非常に関心を持っている。」
「実現すれば素晴らしいことだと思うが、ナイジェリアも選択肢として考えている。」
しかしハーンは、ジョシュアの試合をめぐる争いはナイジェリアとガーナの一騎打ちではないと警告した。彼らは他の2地域からもオファーを受け取っており、復帰戦がイギリスで行われる可能性も十分にある。
ジョシュアは過去6年間でサウジアラビアで4度試合を行っており、その間、中国人サウスポーのジレイ・チャンとの北京・鳥の巣スタジアムでの大一番が常に取り沙汰されてきた。
ハーンは「ガーナは現時点でオファーを出している3つの開催地のひとつに過ぎない。イギリスで戦う可能性もある。」と言い加えた。
「もちろん中東や極東で戦う機会もある。」
「だがジョシュアは2026年第1四半期に必ずリングに上がる。」