ラスベガス──カレブ・プラントは、土曜夜にマンダレイ・ベイのマイケロブ・ウルトラ・アリーナで行われた試合で、メキシコのタフなスラッガー、アルマンド・レセンディスにスプリット判定で敗れ、
「年間番狂わせ賞」の有力候補となる敗北を喫した。
-2500の圧倒的オッズを背負ってリングに上がった
プラントは序盤こそ好調だったが、終盤にかけて失速。試合後の記者会見では、右手に不調を抱えていたことを明かした。
「少し痛みがあった。打撲のような感じだった。でも、それを言い訳にはしない」とプラントは語った。「ジャブで押し、リング全体を使って動いて、方向転換やフェイントを駆使していた。ただ右手を思ったようには使えなかった。ずっと気になっていた。」
コンピュボックスの集計によると、より手数の多かった
レセンディスは、
全体の有効打でプラントを186対108と大きく上回り、特に後半のラウンドを支配した。
ジャッジのマックス・デ・ルカとスティーブ・ワイスフェルドは、116-112でレセンディス(16勝2敗、11KO)を支持。一方、デビッド・サザーランドは115-113でプラント(23勝3敗、14KO)を支持した。
「素晴らしい試合だった。接戦だったし、どちらに転んでもおかしくなかった」とプラントは語った。「でも、剣を取る者は剣に倒れるというように、ジャッジたちはああ見た。言い訳はしないタイプなんだ。このキャンプでは全てやり尽くした。」
「がっかりしている。最初の6ラウンドのうち少なくとも5つは取った感覚があったし、終盤でもどこかで確実に2ラウンドは取ったと思っている。それで7対5になるはずだ。自分では勝利に十分な内容を見せたと思っているが、ジャッジの目にはそう映らなかった。時には、そういう理不尽なこともあるんだ。」
この敗戦により、
年内に予定されていたジャーマル・チャーロとの長年待ち望まれていた対戦計画は頓挫した。なお、同日のセミファイナルで
チャーロ(34勝0敗、23KO)は、
トーマス・ラマンナ(39勝6敗1分、18KO)を第6ラウンド開始1秒でストップしている。チャーロは試合後の別会見で「プラントはチャンスを逃した」としながらも、対戦には依然前向きで「2023年に平手打ちされた借りを返したい」と語っている。
プラント自身も将来の展望を模索しながら、この提案には前向きな姿勢を見せている。
「俺は何でも受けて立つつもりだし、次にチャーロ戦へ向かうにあたっても構わない」とプラントは語った。「ただ、再戦条項があるから、まずはレセンディスとの再戦をすぐにでもやり返したいという気持ちも強い。」
また、今回の試合に集中する中で、チャーロとの大金が動くビッグファイトを想定していたわけではないとも語った。
「試合は紙の上じゃなく、リングの上で決まる」とプラント。「レセンディスのことは何一つ否定しない。彼は素晴らしいファイターだし、勝利を祝福したい……。厳しい試合になることは分かっていた。人々には分かってほしい。これは人気投票じゃない。フォロワーが何百万人いようが、スポットライトを浴びていようがいまいが、強い選手は強い。俺はそれを理解していたし、彼を軽視したことは一度もない。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。X(旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。