ジャモール・チャーロは、水曜日の発言では
先月のバーチャル記者会見でトーマス・ラマナと激しく言い合ったときほどラマナを軽視していなかった。
元WBCミドル級王者のチャーロは、それでも5月31日にラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノのミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われる試合で、ラマナが自分を番狂わせで破る脅威とは見なしていないと強調した。ドラフトキングスでは、この10回戦のスーパーミドル級マッチにおいて、チャーロをラマナに対する14対1の大本命と位置づけている。この試合は、ケイレブ・プラント対アルマンド・レセンディズ戦の前座で行われる。
もしチャーロが18か月ぶりの復帰戦でなければ、そのオッズはさらに開いていた可能性がある。
チャーロは、5月19日に35歳になる予定で、最後に試合を行ったのは2023年11月のミケロブ・ウルトラ・アリーナでのホセ・ベナビデス・ジュニア戦だった。この試合では10ラウンドの判定勝ちを収めたが、契約体重163ポンドに対して約3.5ポンドオーバーで計量に臨むという不注意もあった。
AmazonのPrime Videoで配信されるチャーロ対ラマナ戦は、元IBFスーパーウェルター級王者チャーロにとって、過去4年間でわずか2試合目となる試合である。ヒューストン出身のチャーロは、長期離脱中に精神的な問題を抱えていたことを時折公にしてきた。
「ここまでの道のりは長かった」と、ロサンゼルスのザ・マヤンで行われた水曜日の記者会見でチャーロは語った。「“復帰した”って何度も言いたくはないけど、みんなわかってるだろ。俺は168ポンド級で存在感を示しに行く。トーマス・ラマナ、この試合を受けてくれてありがとう。ずっと集中してきたし、気持ちは固まってる。」
「まずはこの試合を片付けて、それから可能ならケイレブ・プラントとやりたい。大きなプランがあるから、みんな期待しててくれ。ありがとう。“Lions Only(ライオンズ・オンリー)”だ。」
チャーロ(33勝0敗、22KO)とプラント(23勝2敗、14KO)には因縁がある。特に2023年7月、T-Mobileアリーナで行われたテレンス・クロフォード対エロール・スペンスJr.の計量後に、プラントがチャーロの顔を平手打ちした件が象徴的だ。
この時プラントは、チャーロに顔をつかまれ、あごひげを引っ張られたことに激怒。建物を出る際に左手でチャーロを打った。
メキシコのレセンディズ(15勝2敗、11KO)との試合で20対1の大本命となっているケイレブ・プラントは、
水曜日の会見で、もし5月31日にチャーロと自分の両方が勝利すれば、年内についにチャーロと対戦する可能性があるとほのめかした。チャーロとプラントは、司会のレイ・フローレスが会見を進行する背後で短く言葉を交わしていた。
一方、ラマナにとっても今回の試合は意味のある挑戦だ。彼は2021年5月、カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツ・パークで行われたWBAミドル級王者エリスランディ・ララとのタイトル戦で、初回ノックアウト負けを喫している。
ニュージャージー州ミルビル出身で33歳のラマナは、その敗戦以降9連勝を収めているが、チャーロとは比べ物にならない格下の相手との戦績である。今回チャーロと同様に、ラマナ(39勝5敗1分、18KO)も初めてスーパーミドル級(168ポンド)のリミットで戦うことになる。
「聞いてくれ。俺は前にもこの席、この演台のこの側に座ってたんだ、ステージの上でな」とラマナは語った。「あのときもここにいた。ララとの試合では、ひどい結果だった。正直に言って、もう二度とあんな思いはしたくない。個人的にも打撃だったし、家族にも大きな影響を与えた。だから、もう二度とあんなことは繰り返したくないんだ」
「今回は、課題が何なのかはみんな分かっている。俺が何と戦っているのかも分かっている。だから、これが最後のチャンスであり、最高のチャンスになるだろう。全力を尽くす。そして波乱を起こす。それがボクシングだ。プロモーターのトム・ブラウンも言ってたろ? 何が起きてもおかしくない。5月31日もその例外じゃない。そういうことさ」
Keith Idec は『ザ・リング・マガジン』の上級ライター兼コラムニストです。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能です。