いよいよあと30日。
そう、エドガー・ベルランガ対ハムザ・シェラーズの一戦まで(
7月12日、DAZNにて配信)。
このクロスロード対決は、熱気あふれる夏の真っ只中に行われる注目カードであり、今後控える注目試合――8月16日の
モーゼス・イタウマ対ディリアン・ホワイト、そしてもちろん9月13日の
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦――へと続く流れの中心に位置づけられる。
もしこれが口喧嘩勝負なら、勝者は誰かは明白だ。シェラーズに勝ち目はない。カネロですら歯が立たないだろう。ベルランガはすでに168ポンド級の4団体統一王者になっているはずだ。
同興行のセミファイナルでは、
シャクール・スティーブンソン(23勝0敗、11KO)と
ウィリアム・セペダ(33勝0敗、27KO)がWBC世界ライト級王座をかけて激突する。
ベルランガは、シェラーズ(21勝0敗1分、17KO)と新トレーナーのアンディ・リーに対し、罵声と汚い言葉を連発しながら、圧倒的な自信を見せつけた。
「もう時間だろ。あのクソ野郎をノックアウトしてやる」と、フロリダ生まれでプエルトリコ系、ボリクア人口の多いこの街を「故郷」と主張する
ベルランガは語った。「ここはニューヨーク。俺の庭だ」
なお、シェラーズはこの試合で序盤に手を負傷し、それがパフォーマンスに影響した可能性があるとされている。また、今回の8ポンド増(スーパーミドル級への転向)は好材料になると本人は語っている。
一方ベルランガは、スーパーミドル級王者カネロ・アルバレスとの唯一の敗戦について、昨年の一方的な判定負けは自身の未熟さと腕の負傷が影響したと語っている。
この試合が興味深いのは、不確定要素が多いからだ。ベルランガは言う通り本当にタフなのか? カネロ戦での腕の負傷は実際に影響したのか? それとも気持ちで負けていたのか? 今回の経験で成長した姿を見せられるのか? 一方、シェラーズのアダメス戦での失速は例外なのか? それとも大舞台で縮こまる癖があるのか? 重い階級で本領を発揮できるのか? そしてベルランガは感情をコントロールできるのか?
ベルランガは、アルバレス戦で第3ラウンドにダウンを奪われ、スコアも118-109×2、117-110と完敗したにもかかわらず、試合中にカネロへ汚い言葉を浴びせたことに評価を求めている。
彼はその評価を求めている。
「俺がどんな人間か、俺は分かってる。俺には何があるか、分かってる」とベルランガは語る。「俺にはカリスマがある。スター性がある。見た目もいいし、ファイトスタイルもいい」
一方のシェラーズはこう語る。「ハムザ・シェラーズという名の“ハイプ列車”がまた動き出す。俺たちはすべてを懸けてリングに向かう」
ベルランガは何度も、シェラーズを“腰抜け”呼ばわりした。
対してシェラーズの切り返し:「イギリスじゃ、ああいう奴のことを“ソーセージ”って呼ぶんだ――つまり、弱くて見せかけだけの奴って意味さ」