ベン・ウィテカーはマッチルームとの契約で“新たな章”を開いた後、「再びデビュー戦の準備をしているような気分だ」と語った。
ライトヘビー級のウィテカーは、これまでベン・シャローム率いるボクサー陣営のスターの一人だったが、
今週エディ・ハーン率いるマッチルームへの移籍が発表された。
この契約により、ウィテカーのプロキャリア最初の10戦をともに歩んだボクサーとの3年間の関係が終わりを告げた。その期間には、
4月20日にバーミンガムで行われ、2ラウンドで決着した
リアム・キャメロンとの再戦勝利も含まれている。
シャロームがザ・リング・マガジンに対し、ウィテカーを11月にバーミンガムでメインイベントとして登場させる計画を進めていると語っていたものの、28歳のウィテカーの次戦はマッチルーム興行で行われることになった。
ウィテカー(9勝0敗1分、6KO)はマッチルームのYouTubeチャンネルのインタビューでこう語った。「これまで10戦してきたけど、まるで再びデビューするような気分だ。新しいスタートであり、新しい章であり、そして自分にとって必要だった章だと思う。次の試合は、自分にとってもう一度デビュー戦のようなものになる。」
「物事にはすべて理由があって、今回の縁もそういう流れの中で生まれたと思う。エディが進めているプロジェクトは素晴らしいし、彼はプロフェッショナルだ。今の自分はキャリアの中でプラットフォームを手にしている段階にある。あとは正しい道筋と正しい試合、そしてタイトルをつかむだけだ。マッチルームにはそれを実現できる力がある。だからこそ、この選択は理にかなっているんだ。」
「まだ10戦しかしていないけど、その中で多くのことを学んだ。浮き沈みの激しい10戦だったけど、そこで得た経験が今後きっと自分を大きく成長させてくれると思う。」
ウィテカーのキャメロン戦での勝利は、昨年10月にリヤドで物議を醸した引き分けから続いていた因縁に終止符を打つものとなった。
激しい攻防が続いた第5ラウンド終盤、両者はゴング直前にトップロープを越えてリング外へと転落した。このアクシデントでウィテカーが負傷し、続行不能となったため、試合はテクニカルドローに終わった。
しかしウィテカーは、
アンディ・リーを新トレーナーに迎えて臨んだ6か月後の再戦で、完璧な形で雪辱を果たした。
「前回の試合から本当に多くのことを学んだ」とウィテカーは語る。「自分がどれほど実力を持っているか、最初の試合で何をすべきだったのか、そしてキャリアを当たり前のものとしてはいけないということを学んだ。人気が一気に高まって、すべてが時速100マイルで進んでいるような感覚だった。その流れの中で少し自分を見失っていたんだ。」
「でもあの初戦のあと、アンディ・リーと共に立て直し、本気で集中して取り組んだ。そして、あの再戦では“本気の自分”、そして“危険な自分”を見せることができたと思う。」
最近WBCランキングでトップ10入りを果たしたウィテカーは、現在この階級で
Ring王者ドミトリー・ビボルがIBF・WBA・WBOのタイトルを保持し、
デビッド・ベナビデスがWBC王座を持つ中で、自身が世界タイトルを獲得するまでどれほどの距離にあるのかという質問も受けた。
ウィテカーは「正直に言えば、もし僕かアンディに聞くなら、ジムでの今の仕上がりを見ても“もう準備はできている”と言うと思う。でもプロボクシングはビジネスだからね。」と語った。
自分としてはジムでやるべきことをしっかり続けるだけだ。あとはエディとフランク(・スミス)、そしてマネージャーがその先を整えてくれるはずだ。」
「俺は28歳、この階級ではまだ若いし、時間も味方してくれている。あとは目の前に相手を並べてもらうだけだ。そしたら俺が全員倒す。」