ジェシー“バム”ロドリゲスが7月13日(土)、テキサス州フリスコで行われたスーパーフライ級王座統一戦でフゥメレラ・カフを第10ラウンドTKOで
粉砕した。
ロドリゲス(22勝無敗、15KO)は試合前にThe RingとWBCの王座を保持しており、この夜、カフが持つWBOタイトルを奪取。積極的な手数で南アフリカのタフな挑戦者をコーナーからコーナーへと追い込み、全ラウンドで手数・ヒット数ともに圧倒し、最後はカフ陣営がタオルを投入した。
「彼がタフな相手だってことは分かってたけど、ここまでとは思わなかった」とロドリゲスは試合後の記者会見で語った。「パンチ力はあると思ってた。でも、あそこまで粘るとは予想してなかったよ」
カフは、急成長を続けるロドリゲスの“討伐リスト”に新たに名を連ねた。これまでに彼が倒してきた相手には、フアン・フランシスコ・エストラーダ、サニー・エドワーズ、シーサケット・ソー・ルンヴィサイ、カルロス・クアドラスらがいる。そして次に控えるのは、11月22日にサウジアラビア・リヤドで行われる、WBA・IBF統一王者フェルナンド“プーマ”マルティネス(18勝無敗、9KO)との四団体統一戦だ。
物静かなロドリゲスは多くを語らないタイプだが、マルティネスに対しては簡潔な警告メッセージを口にした。
「覚悟しておけ」とロドリゲスは言った。
「俺は毎試合、ボクシング界にメッセージを送っているつもりだ。とにかく俺はどんどん強くなってる。試合前に言ったように、今回はこれまでで最高の自分を見せられると思ってたし、実際そうなったと感じている」
ロドリゲスのマネージャー兼トレーナーのロバート・ガルシアと、プロモーターのエディ・ハーンによれば、当初はフェルナンド・マルティネスではなく、中谷潤人との対戦が検討されていたという。しかし、両者の共同プロモーターである本田明彦が
“自分のボクサー同士を戦わせたくない”という姿勢を示したことで、このプランは実現しなかった。
また、ロドリゲスのキャリアを通じて指導を続けているガルシアは、The Ring誌のパウンド・フォー・パウンド7位にランクされ、2階級制覇王者でもあるロドリゲスが「まだ本当の全盛期には達していない」と断言している。
「今が全盛期だなんて言うつもりはない。まだ達成すべきことがたくさんあるからな」とガルシアは語る。「彼はまだ25歳。あと数年すれば、間違いなくPFPナンバーワンになって、誰にも止められない存在になるだろう。今でもすでにすごいが、数年後はさらにとんでもない選手になるはずだ」
Manouk Akopyan は『ザ・リング』誌のリードライター。X(旧Twitter)とI
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