井上尚弥、
中谷潤人、
ジェシー・ロドリゲス──この3人は、まるで同じプールの中を回遊する異なる種類のサメのような存在だ。
『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンドランキングで2位に位置する井上は、122ポンド級の4団体統一王者。
同ランキング6位の中谷は、118ポンド級で『The Ring』、WBC、IBFの王座を保持している。
そして、ランキング7位のロドリゲスは、115ポンド級の『The Ring』およびWBC王者である。
そんなバム・ロドリゲスは、今週土曜日、フリスコ(テキサス州)のフォード・センター・アット・ザ・スターにて、
WBO王者プメレレ・カフと統一戦を行う予定で、
マッチルーム・ボクシング主催のDAZN中継カードでメインを飾る。
オッズでは-3000の大本命とされるロドリゲス(21勝無敗、14KO)は、カフー(11勝0敗3分、8KO)に勝利すれば、すでに予定されているWBA・IBF王者
フェルナンド「プーマ」マルティネスとの4団体統一戦に進む。試合は11月22日、サウジアラビア・リヤドにて行われる。
そしてその後、25歳の“レジェンド・スレイヤー”ことロドリゲスは、日本の怪物たち──井上尚弥と中谷潤人──との対戦を強く望んでいる。
「もし中谷がまだ118ポンドにいるなら、バンタム級初戦で彼と戦いたい」とロドリゲスは『ザ・リング・マガジン』のインタビューで語った。「時間を無駄にする余裕なんてない。だったらやるべきだと思う。ファンにとっても素晴らしい試合になるし、喜んでもらえるはず。自分が勝てる試合だと分かっている。ボクシング界にとっても大きな試合になるよ。」
中谷のトレーナーであるルディ・ヘルナンデスは、「バムは8ラウンド以内に倒される」と自信を見せているが、ロドリゲスはその挑発的な発言に動じていない。
「コメントは見てるよ。でも無視して、普段通りの一日を送るだけさ」とロドリゲスは語った。「中谷は間違いなく素晴らしいファイターだ。彼の勝利と実績がそれを物語っている」
さらにロドリゲスは、2階級上げて(合計7ポンド)井上と戦うことにも前向きな姿勢を見せている。
「いつか実現するかもしれないし、もしかしたら明日にでもオファーが来るかも」とロドリゲスは語った。「そのときはもちろんやるよ。あとは成り行きを見守るだけだ」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。
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