将来の初回殿堂入りが確実視されるテレンス・クロフォードは、接戦を強いられることはほとんどなく、3度の無差別級統一王者として複数階級に君臨した。しかし、元5階級制覇王者であるクロフォードは、
近く輝かしいキャリアに終止符を打つ決断を下した。
キャリアに区切りをつけ、新たな人生の段階へと進んだ今、アルツール・ベテルビエフは敬意を表した。
「歴史的に美しいキャリアに祝福を送る」と、ベテルビエフは自身のインスタグラムに書き込んだ。
引退前、テレンス・クロフォードは、9月13日にラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われた
カネロ・アルバレス戦に12回判定勝ちを収め、4団体時代において3階級で無差別級統一王者となった史上初の男子選手として歴史を刻んだ。
しかし、テレンス・クロフォード(42勝0敗、31KO)が現役を続行する構えを見せた場面もあった。無差別級統一王座の防衛を検討する姿勢をのぞかせ、さらに
ミドル級制覇を狙って階級を下げる可能性についても一時的に思案していた。
2024年10月にライトヘビー級史上初の無差別級統一王者となり、自身も歴史を刻んだアルツール・ベテルビエフは、すべてのベルトを集めることの重みを知っている。要するに、それは過酷なプロセスだ。だからこそ、その偉業を3度も成し遂げたテレンス・クロフォードに対し、アルツール・ベテルビエフは、多くの者が不可能だと考えていたことを成し遂げたとして敬意を表している。
「プロボクシングの歴史において、3階級で史上初の無差別級統一王者となり、しかも無敗でそれを成し遂げたのは驚異的だ」とアルツール・ベテルビエフは言い加えた。「そのような偉業は不可能だと考える人もいるかもしれないが、テレンス・クロフォードはそれをやってのけた。」