ジャニベク・アリムハヌリと
エリスランディ・ララは、12月6日に行われるミドル級のビッグタイトル統一戦で拳を交える。
WBO・IBF統一王者のアリムハヌリ(17戦17勝12KO)と、WBAミドル級王者のララ(31勝3敗3分19KO)の勝者は、来年にも実現が期待される
テレンス・クロフォードとの
対戦を引き寄せる強力なカードを手にすることになる。スーパーミドル級で
カネロ・アルバレスに勝利しキャリア最高の成果を挙げた“4団体統一王者”クロフォードは、6階級制覇を目指し、160ポンド(ミドル級)でのタイトル獲得に乗り出す意向を示している。
アリムハヌリのマネージャーであるイギス・クリマスは、今週コロンビア・ボゴタで開催されたWBO年次総会でテレンス・クロフォードと接触。ミドル級に向けて強烈なメッセージを放った“P4P最強男”と並んで座る動画を共有した。
「お前を見てるぞ、ジャニベク。健闘を祈る」と、クロフォードは自分の目を指さしながら拳を握って言った。
これに対し、アリムハヌリはSNSで「ありがとう、兄弟」と返答している。
ブックメーカーのオッズによると、アリムハヌリがララに勝利するとの予想が優勢だ。カザフスタン出身のアリムハヌリは、42歳のキューバ人サウスポーであるララに対し、マイナス480の本命オッズ。一方、ララはプラス330のアンダードッグとされている(出典:FanDuel)。
32歳の“KOアーティスト”アリムハヌリは、ここ4戦連続でストップ勝ちを収めているが、いずれも格下相手だった。一方で彼は『ザ・リング』誌によるミドル級ランキングで堂々の1位に位置している。
経験豊富ながら年齢的に衰えが見え始めているララは、アリムハヌリにとってキャリア最大の試練となる相手だ。2018年以来敗北しておらず、現在6連勝中。そのうち4試合はKO勝ちを収めている。
ミドル級のもう一人の王者は、WBC王者
カルロス・アダメス(24勝1敗1分18KO)だ。(『ザ・リング』誌の王座は現在空位。)
クロフォードは、2026年前半にアダメスがアリムハヌリ対ララの勝者と統一戦を行い、自身が最終的な勝者に挑むことで“4階級統一王者”という前人未踏の偉業を狙うというプランを描いている可能性がある。
「クロフォードはアダメスと戦う必要はない」とアリムハヌリは語る。「俺がララとアダメスの両方を倒して、4本のベルトをすべて手に入れる。そのあとで、彼(クロフォード)はじっくり準備して俺と戦えばいい。……12月6日はサングラスをかけておけ。リングの上で俺がまぶしく輝くからな。」
ただし、IBFが今後の流れを複雑にする可能性もある。
マッチルーム・ボクシングの代表エディ・ヘーンは最近、アリムハヌリ対ララの勝者には「例外なし」で
オースティン・ウィリアムズとの対戦が義務付けられる予定だと明かしている。
Manouk Akopyan は『ザ・リング』誌の主任ライター。XおよびInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。