ロンドン発──アンソニー・ジョシュアは2025年残りの期間を休養に充て、2026年1月末に「トップ20」ランカーとのカムバック戦を行う見通しである。
ジョシュアは
ダニエル・デュボアにウェンブリー・スタジアムでKO負けして以降、約1年間リングから遠ざかっており、この間アフリカ滞在や肘の手術も受けていた。ポール戦に近づいていた時期もあったが、最終的には合意に至らなかった。
その結果、35歳の元2階級ヘビー級王者ジョシュアは、2026年にキャリア最終章を始動するまで、しばらく静養を続ける見通しとなっている。
ハーンは、ジョシュアの長期離脱を踏まえ、次戦が本格復帰に向けた「調整試合」となることを隠さなかった。
夏には現役引退中のタイソン・フューリーとの英国人同士によるスーパーファイトを依然として視野に入れている。
「ジェイク・ポール戦がなくなった今、ジョシュアはおそらく1月、もしくは2月上旬に試合をすることになるだろう。今は9月で、ちょうどトレーニングを再開したばかりなので、12月の試合開催はまずないと思う」とハーンは『ザ・リング・マガジン』に語った。
「
AJにとって次の試合はカムバック戦だ。長いブランクを経て再始動し、勢いを取り戻す戦いになる。理想はフューリー戦だが、もし違う相手になったとしてもトップ5の誰かになるだろう。」
「次戦はウォームアップ、そう考えている。ジョシュア自身もそのプロセスを理解しているし、大金を稼ぐことが目的ではなく、大一番に向けて準備し、勝利することがすべてだ。」
対戦相手の見込みについてハーンはこう付け加えた。
「南部地区タイトルに挑戦して負けたような相手じゃない。世界トップ20には入っている誰かだし、誰であっても危険な相手になる。
ただし、ジョシュアは休養期間を経て、今何を必要としているのかを理解している。そして、フューリーも同じだろう。フューリーもAJ戦の前に復帰戦を望むと思う。」
ハーンはまた、ジャーボンテイ・デービス戦の合意を受けて、MVP共同創設者ナキサ・ビダリアンと前向きな協議を行った結果、ジョシュアが2026年にポールと対戦する可能性がまだあると述べた。しかしながら、マッチルーム代表は、ポールが身長165センチのデービスとのエキシビションで惨敗した場合、その試合が実現する可能性は回復不能なほど損なわれるかもしれないとも説明した。
「ナキサとは長時間の電話で話した。彼らはデービス戦の後にAJ戦をやりたがっている」とハーンは語る。
「自分はナキサに、もしジェイク・ポールがジャーボンテイ・デービスにKOされたら、もう試合は組めないよと説明した。あれはエキシビションだから多分そうはならないけど、それでも何が起きるか見極める必要がある。」
「だが、今のヘビー級の状況を見ると、ジェイク・ポール戦を本気で断る理由はない。なぜなら、他のすべての調整試合よりも楽な相手だからだし、その上、報酬は3倍にもなるからだ。」