1年で状況は大きく変わる。
アブドゥッラー・メイソンに聞いてみればわかる。
2025年の幕開け時点で、メイソン(19勝無敗、17KO)は有望株として見られていた。しかし、2026年を迎えるころには、まったく違う評価を受けているはずだと本人は考えている。
エリートレベルでの経験はないものの、
メイソンはオッズメーカーの一部でマイナス600の圧倒的本命と見られている。それは、これまでにマヌエル・ハイメス、カルロス・オルネラス、そして
ジェレミア・ナカティラをストップしてきた、その実力とスタイルによるものだ。
ノークスもトップクラスの相手と多く戦ってきたわけではないが、無敗記録と高いランキングを持つことから、現時点ではメイソンにとって最も手強い相手といえる。
ただしメイソン自身は、限界まで追い込まれるとは思っていない。もし勝利をつかめば、自身の未来には名声と富が待っていると信じている。
「この試合は本当にワクワクする」と彼は語る。「真剣に取り組んでいるし、集中している。世界タイトルを手にすることは大きなステップアップだ。これを成し遂げれば、自分が“ボクシング界で最も注目される新星の一人”として確立されると思う。」