エリスランディ・ララは、これほど長く第一線で戦い続ける自分の姿をかつて想像していなかった。
若い頃のララの望みはただ一つ、アメリカに渡り、ボクシングで世界最高の舞台に立ちながら家族のために金を稼ぐことであった。その夢は11年前に現実となる。ララはメキシコのスーパースター、カネロ・アルバレスとペイ・パー・ビューで対戦し、スプリット判定で惜敗したのである。
それ以降、ララが敗れたのは2018年4月、154ポンド級タイトル戦でのジャレット・ハードとの激闘のみであり、この試合もスプリット判定であった。
このキューバ人ボクサーは、ハード戦後に階級を上げ、二階級目で世界王座を獲得した。現在42歳のララ(31勝3敗3分、19KO)は、今週土曜夜、テキサス州サンアントニオのフロスト・バンク・センターで、
WBAミドル級王座の防衛戦としてヨハン・ゴンザレスと対戦する予定である。
当初ララの対戦相手に予定されていたのは、IBFおよびWBO王者の
ジャニベク・アリムハヌリ(17勝無敗、12KO)であったが、
同選手が火曜に禁止薬物の陽性反応を示したため、ベネズエラ出身のゴンザレス(36勝4敗、34KO)が代役として起用されることになった。
当然ながらララは、ミドル級統一王者になる機会を失ったことに落胆している。しかし「アメリカン・ドリーム」の異名を持つララは、ここ数カ月にわたり年齢の常識に逆らうような厳しいトレーニングキャンプを積み、なお試合ができることに感謝の気持ちも抱いている。
「42歳は新しい32歳だ」とララは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「これまでとまったく同じ感覚でいられる。準備も、フィジカルのコンディションも、すべてが本当に素晴らしい状態だ。12月6日には、皆さんにもそれが分かると思う。」
ララは現在、現役ボクサーの中で最年長の世界王者である。技術に優れたサウスポーであるララは、全盛期ほど脚力に頼らないスタイルへと、ある程度の変化を加えてきた。
戦い方がどうであれ、ララはこの過酷な競技において長く戦い続けられている理由を、リング内外での生活習慣にあると考えている。
「ここまで続くとは想像していなかった」とララは語る。「だが自分は、ジムでの行動一つひとつに細心の注意を払う人間だ。キャリアを通して、できるだけ被弾しないよう常に心掛けてきた。それが自然な形で今につながり、こうして最高の状態でいられることをうれしく思っている。」
元WBAスーパーウェルター級王者であるララは、自身の比較的少ない試合数がフィジカルの温存に大きく貢献していることも認めている。
ララは2019年3月、当時無敗であったアルゼンチンのブライアン・カスターニョとスプリットドローで引き分けて以降、わずか6試合しか戦っていない。その6試合の中で明確なアンダードッグではなかったのは、元スーパーライト級およびウェルター級王者のダニー・ガルシアただ一人であった。
ララが最後にリングに上がったのは2024年9月、ガルシアを9回終了時点でストップした試合である。今回のゴンザレス戦はそれ以来の復帰戦となる。試合間隔の空白によってララは
『The Ring』誌のミドル級トップ10ランキングから外れたが、全勝がKO決着という強打の挑戦者を迎える今回の一戦に向け、本人は非常にフレッシュな状態であると感じている。
「今の自分があるのは、この間隔があったからだと思う」とララは言う。「だが最も大切なのは、最終的に自分が回復し、12月6日の試合に向けて最高のコンディションに仕上がっていると実感できていることだ。」
スポーツベッティング会社ドラフトキングスは、直近の試合でハードをスプリット判定で破ったゴンザレスに対し、ララを5対1の有利予想としている。両者の一戦は、
ラモン・ローチ対アイザック・クルス戦のペイ・パー・ビュー・アンダーカード(米東部時間午後8時開始、74.99ドル)の一部として行われる予定である。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@idecboxingで連絡可能。