ウィリアム・スクールにとって、パブロ・ゴンザレス、ロン・マクネア、ダンレックス・タプダサンがどう採点したかなど関係ない。彼の見解では、3人とも間違っていた。
5月3日にサウジアラビア・リヤドで行われたカネロ・アルバレス戦で、ジャッジ3人はいずれもアルバレスを支持し、その結果スクールは
IBF世界スーパーミドル級王座を失った。数カ月が経った今もスクールは眠れぬ夜を過ごしている。彼は「アルバレスのパンチを外しつつ、逆に打ち返した」と信じているのだ。
「悲しいだろ?」とスクールは Fight Hub TVに語った。「一発ももらわずに負けるなんて。顔にパンチは一度も当たってないんだ。」
戦績23勝1敗(9KO)のスクールは、とにかく動いて、動いて、また動いた。観客は退屈して居眠りするほどだった。
アルバレスはリングをカットできず、スクールを打ち合いに引き込むことができなかった。
CompuBoxの集計によると、スクールとアルバレスが放った合計パンチ数はわずか445発。これは統計が記録されて以来、12回戦としては最少だった。
アルバレス(63勝2敗2分、39KO)は、今週末はよりファン向けの試合を見せたいと考えている。
35歳の完全統一王者は、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで土曜夜にテレンス・クロフォードと対戦し、その模様はNetflixで配信される。
一方のスクールはいまだ足踏み状態だ。次戦の予定はなく、早く状況が動くことを願っている。33歳の彼がリングに戻る際には、アルバレス戦で得た教訓を最大限に生かすつもりだ。
ネガティブをポジティブに変えようとしているが、それでも「敗れた」とは思っていない。
「勝ったと思ってる」とスクールは語った。「最後の2ラウンドでもっと攻められたのは確かだ。でもフットワークのおかげで彼のパンチは一発も当たってない。あの夜、勝者は自分だったと感じている。」