WBO・IBF世界ミドル級王者
ジャニベック・アリムハヌリの次戦を巡る数週間にわたる憶測の末、ついにWBOランキング1位の挑戦者にとって世界タイトル再挑戦への明確な道が開かれた。
WBOは、4月6日に行われたティム・チュー対ジョセフ・スペンサー戦のアンダーカードで、ベネズエラのエンドリー・サアベドラがミッケル・ニールセンに8ラウンドTKO勝ちを収めたことを受け、
エンドリー・サアベドラと
デンゼル・ベントリー両陣営に対し、入札実施前に契約条件の交渉を成立させるための期限として20日間を与えた。
マット・ローズ率いるNo Limitプロモーションに所属する34歳のサアベドラは、その夜、かつてベントリーが保持していたWBOインターナショナル王座を獲得し、それによってWBO内でより有利なランキングへと昇格した。
WBOランキング2位の挑戦者サアベドラ(17勝1敗1分、14KO)は、2022年10月にブラジルのエトゥンディ・ミシェル・ウィリアムに10ラウンド大差判定で敗れて以来、5戦無敗を維持している。
その翌月、ベントリー(21勝3敗1分、17KO)はラスベガスでの世界初挑戦で、ジャニベック・アリムハヌリに12ラウンド判定負けを喫したものの、期待を上回る健闘を見せた。この試合は、マーカス・モリソンとの英国王座防衛戦からわずか7週間後に行われたものだった。
30歳のベントリーはその後、圧巻のパフォーマンスと物足りなさを行き来する状態が続いたが、12月7日に元英国王者ブラッド・ポールズに12ラウンド判定勝ちを収め、英国王座を奪還。さらに1か月前に
ハムザ・シェラーズが返上していた欧州王座も手にした。
英国王座を3度獲得したベントリーはそのタイトルを返上し、
その後キーロン・コンウェイが新王者となった。一方、今週EBU(欧州ボクシング連合)は160ポンド級のタイトル状況を更新し、ベントリーが欧州王座も返上したことを示唆している。
キーロン・コンウェイ対EBUシルバー王者
ディエゴ・ナチョ(31勝3敗5分、10KO)の対戦が指令されており、両陣営には7月30日までに契約条件の合意を求められている。マルセイユ出身の33歳ナチューは、10年にわたるキャリアのほとんどをフランスとモナコで戦ってきた。
ナチューは、かつて同胞で世界レベルのコンテンダーである
ブルーノ・スラースが保持していた同王座を、2月1日にフロリン・カルドスを2ラウンドで仕留めて獲得した。その後、5月28日にはイタリアのジョバンニ・ロセッティとの一戦で、11ラウンド反則勝ちを収めて初防衛に成功した。
ただし、今月のBBBofC(英国ボクシング管理委員会)の通達によると、コンウェイは10月11日にシェフィールドで行われる興行で、無敗のコモンウェルス・シルバー王者
ジョージ・リダード(12勝0敗、7KO)を相手にタイトル防衛戦を行う予定となっている。この大会では、デイブ・アレンの復帰戦やジュナイド・ボスタン対ビラル・フィワズ第2戦も予定されている。
今後数日のうちに状況の確認が行われる見込みであり、それはジャニベックの次の動きについても同様である。ジャニベックは現在、WBC王者
カルロス・アダメス(24勝1敗1分、18KO)との3団体統一戦を狙い、SNS上でアピールを続けている。
一方のベントリーは、試合の発表を待たされていることに対する苛立ちを公然と示しており、先月『ザ・リング・マガジン』に対し、「いつリングに戻れるのか、まだはっきりしていない」と語っていた。
クイーンズベリー・プロモーションの代表フランク・ウォーレンは、『ザ・リング・マガジン』のデク・テイラー記者に対し、「我々はWBOに対して
早急な決定を求めている」と語り、WBO会長兼創設者のルイス・バティスタ・サラスから、ついに昨日、その方針に関する正式な確認メールが届いたことを明かした。