ロンドン、イングランド――
キーロン・コンウェイが、
ジェローム・ウォーバートンを第4ラウンドで臨床的にノックアウトし、英国ミドル級王座をコレクションに加えた。
コンウェイ(23勝3敗1分、7KO)は、前戦で空位だったコモンウェルス王座を獲得しており、今回もまるで使命を帯びた男のようにコッパーボックスに登場し、「ブレッドメーカー」に襲いかかった。金を狙っていたのかもしれない。
試合開始のゴングが鳴ると同時に、「トゥー・クラス」の異名を持つコンウェイは、これまでにわずか1敗しかしていないウェールズ出身のウォーバートンに対し、全く手加減をしなかった。
そして第4ラウンド、コンウェイは報酬を得る形で仕留めに成功。これで直近4戦中3つ目のストップ勝ちとなった。
コンウェイが英国王座に初挑戦したのは、来月でちょうど6年前、ロンドン東部ベスナル・グリーンの名門ヨーク・ホールで行われたテッド・チーズマンとの防衛戦だった。結果は引き分けに終わり、王座はチーズマンの手元に残った。.
しかし今回、ロンドン東部を少し移動した場所で、ついにコンウェイは英国王座の夢を現実のものとした。
コンウェイはこう語った。 「素晴らしいよ。本当に長い道のりだった。今回が2度目の挑戦で、心から嬉しい」
両者とも第1ラウンドは互角の展開だったが、印象的なパンチを決めていたのはコンウェイだった。右のボディフック、そしてストレートが顔面をとらえた。
ノーサンプトン出身、29歳のコンウェイは、昨年11月にライアン・ケリーとの接戦をスプリット判定で制してキャリア最大の勝利を挙げ、今回がその王座の初防衛戦となった。
そして今夜も、サウスポーのウォーバートンに対して序盤から強烈なインパクトを与える構えで試合に臨んだ。第2ラウンド中盤、コンウェイはジャブをかわし、そこからフックをカウンターで返し、ウォーバートンを一瞬ひるませた。
ラウンドが進むにつれて、コンウェイは一切後退する意思を見せず、自らを防御で包みながら相手に打たせ、その反動で強烈な反撃を見舞っていた。効果はまちまちだったが、攻めの姿勢は崩さなかった。
第3ラウンド残り90秒あたりで放たれた左フックはウォーバートンにしっかりヒットし、彼は一瞬ロープへと退いた。ただしコンウェイは序盤で力を多く使っていたため、ラウンド終了時には呼吸がやや荒くなっていたように見えた。
それでも第4ラウンド開始とともに再び集中を取り戻し、攻撃をボディ中心に切り替えた。既にウォーバートンはいくつかの鋭いボディフックに苦しんでいたが、1分26秒、ついに決定打が命中。
強烈なボディショットがウォーバートンの急所をとらえ、彼は床に手をつこうとする素振りを見せたが、踏ん張って立ち続けた。しかしコンウェイは攻撃の手を緩めず、さらに数発を浴びせたところで、セコンドからタオルが投入され試合は終了した。
コンウェイは試合後にこう語った。 「キャンプ中ずっと、これは12ラウンドまでは持たないと分かってた。ようやくパンチに体重が乗るようになったし、見ての通り序盤は顔面を狙い、第4ラウンドでは『今度は下を狙おう』と思ったんだ」